岩崎の由来

ワタシの姓の岩崎についてですが、名字由来net という昔からあるサイトでは、

【読み】いわさき,いわざき,いわざぎ,いわがざき,いいわさき
【ローマ字】Iwasaki,Iwazaki,Iwazagi,Iwagazaki,Iiwasaki
【全国順位】 91位
【全国人数】 およそ185,000人

①現山梨県である甲斐国山梨東郡岩崎の清和天皇の子孫で源姓を賜った氏(清和源氏)。
②現福島県東半と宮城県南部である磐城国磐前郡の桓武天皇の子孫で平の姓を賜った家系である平氏(桓武平氏)。
③木曽氏流の岩崎氏。
など様々な流派がみられる。
地名にもきわめて多く存在する。

名字博士と愛ちゃんが 岩崎姓について話しています。

「岩崎さんっていうと、三菱の創設者岩崎弥太郎を思い出すわね」

「岩崎弥太郎は土佐藩(高知藩。高知市)の下級武士だったが、坂本龍馬の亀山社中の経理を担当し、明治六年(一八七三)には船を二隻購入して海運会社三菱商会を創業した。これが後の三菱になったんだ」

「弥太郎のルーツは?」

「山梨県甲府市勝沼町上岩崎から出た家で、第五六代清和天皇(八五〇―八一)の流れをくむ清和源氏武田氏族といわれている。家紋は重ね三階菱。それをアレンジして三菱の社章を作った話は有名だね」

「岩崎という言葉の語源は、岩の先端のこと?」

「ほかにも幸福を願って神様を祀った地をイワサキという。」

と記載されています。


私の父母は鹿児島県出身で、一族みな鹿児島がルーツです。私は神戸生まれですが、DNA 的には薩摩隼人 100%かそれに近いと思われます。
なにせ島津家が君臨してからは他国との交わりを制限したようなお国柄ですから。
わが岩崎家の家紋は桔梗ですので、甲斐武田とは無関係ですね。土佐の岩崎家とも無関係。

岩崎=岩+崎で、﨑はミサキの意味ともとれますが、素直に先端の意味の先(サキ)と考えるほうが無難でしょう。海とは関係のない山奥にもこの名字や地名が存在するので。

ところで、

「ほかにも幸福を願って神様を祀った地をイワサキという。」という説は初めて訊きました。

chatGPT に調べてもらいましょう。


調べたところ、「幸福を願って神様を祀った地をイワサキという」という文言は、少なくとも現在ウェブ上で確認できる直接的な出典としては、**「名字由来net」の関連ニュースサイト MNKニュースが2022年8月12日に掲載した「名字ランキング 第93位 岩崎」**にあります。

そこでは「岩崎」の語源について、

「岩崎という言葉の語源は、岩の先端のこと?」
「ほかにも幸福を願って神様を祀った地をイワサキという。」

と説明されています。mnk-news.net

ただし、重要なのは、この記事自体には、この説の原典・参考文献が示されていないことです。今回、姓氏辞典・地名辞典・古語資料まで遡って調べましたが、現時点では「幸福を願って神を祀った場所=イワサキ」と明記した古い文献や学術的な地名語源辞典は確認できませんでした。

一方、この説がどういう発想から作られた可能性があるかは、かなり見えてきます。

古語の**「いはふ(斎ふ)」**は、現在の「お祝いする」とは少し違い、古代には「神事・祭祀を行う」「身を慎んで安全や吉事を祈る」という意味でした。國學院大學の『万葉神事語辞典』は「イハフ」を、上代では「呪術や祭祀を行う」語と説明し、「吉事を求め神祭りをする」「人間が将来の幸福・安全を予祝する」といった意味を紹介しています。JMApps

『精選版 日本国語大辞典』でも「斎う(いはう)」について、

    • けがれを清め、よいことを求める
    • 吉事を求めて神事を行い、幸せを念ずる
    • 神聖なものとして祭る

という意味が確認できます。しかも『万葉集』『日本書紀』まで遡る用例があります。コトバンク

さらに古語の**「さき」**には「繁栄・幸福」という意味があり、「幸く(さきく)」=「無事に・つつがなく」という語があります。國學院大學も「繁栄・幸福を意味する名詞『サキ』」と説明しています。JMApps

したがって、

イワ(斎・祭祀、祈り)+サキ(幸・幸福)
→「幸福を祈って神を祀る場所」

という語源解釈を組み立てること自体はできます。

しかし、ここには大きな注意点があります。「いはふ」と「さき」という二つの古語が存在することと、「イワサキ」という地名が実際にその複合語から成立したことは別問題です。今回確認した国語辞典や『万葉神事語辞典』には、「イワサキ=斎+幸」という語源説そのものは載っていません。

むしろ、一般的な「岩崎」の地名解釈として確認できるのは、かなり素直な

岩+崎(先端・突端)=岩盤・岩場になっている土地の突端

というものです。

たとえば大分県宇佐市岩崎の郷土資料「岩崎歴史散歩」では、「崎」は「先」で土地の先端・突端を意味するとし、「岩崎」とは「山や台地の先端地形で、その場所が岩盤になっているところ」と説明しています。岩崎だより

また、現在の『日本姓氏語源辞典』では岩崎姓について、山梨県甲州市勝沼町上岩崎・下岩崎をはじめ、栃木・茨城・秋田・熊本・岩手など全国各地の**「岩崎」という地名から発生した姓**を列挙していますが、「幸福を願って神を祀った場所」という語源説明は採用していません。日本姓氏語源辞典

興味深いことに、「名字由来net」の同系列の記事では「岩田」についても非常によく似た説明があります。2023年の記事では、

「イワタという場所で一番多いのは、その地域の幸福を願って祭壇を組み、神様に祈りを捧げた祭場」

としています。MNKニュース-「名字・名前・家系図・家紋+お寺・神社」専門ニュースチャンネル

このことからみると、これは特定の岩崎という地名の伝承というより、「イワ」という音を古語の「斎う(いはふ)」=祭祀・祈願と関連づける、名字由来net側の地名・名字語源論の一系統である可能性が高そうです。

結論

現段階では、次のように整理するのが安全です。

項目 調査結果
「幸福を願って神様を祀った地をイワサキという」という直接の文言 **2022年8月12日「名字由来net/MNKニュース」**で確認 mnk-news.net
その記事が示す原典 記載なし
「イワ=祭祀・祈願」という古語上の根拠 「斎ふ(いはふ)」という語に実在する JMApps
「サキ=幸福」という古語上の根拠 「幸(さき)」という語に実在する JMApps
「イワ+サキ=幸福を願う祭祀地」という古代語の複合語が実在した証拠 今回確認できず
一般的な「岩崎」の地名解釈 「岩」+「崎=土地の突端」が有力 岩崎だより
学術的に確立した説か 現時点ではそうとは言えない

ですので、「古代日本では幸福を祈って神を祀った土地をイワサキと呼んだ」と史実として紹介するのは避けた方がよく、**「姓氏解説サイトに見られる一説。ただし典拠不明で、古語の『斎ふ』『幸』を結びつけた語源説と考えられる」**くらいの扱いが妥当です。


古語の『斎ふ』『幸』を結びつけた語源説と考えられる」**くらいの扱いが妥当というのは納得できます。

それにしても「イハフ(斎う)」+「サキ(幸)」でイワサキというのは魅力的な説です。

私はペンネームで「安巌幸多朗(ヤスイワコウタロウ)」というのをたまに使いますが、関西弁の「安いわ!買うたろう」のもじりです。
ヤスイワというのは本名の「イワさきヤスし」の略語ですし、幸多朗というのは実際のネクラを隠しての「幸が多くて朗らか」という自虐(一人時間差褒め殺し)ですね。

上の「斎う」を使うと、安巌幸多朗(ヤスイワコウタロウ)は安斎幸多朗(ヤスイハコウタロウ)と書け、アンザイと誤読させることも可能です(ナニ狙ットンネン)。

「安いわ!買うたろう」の意味からは離れてしまいますが、安斎幸多朗のほうが不信感は減りますね(ナニ狙ットンネン)。

そう言えば、斎という漢字は 東洲斎写楽とか鳥文斎栄之 とか浮世絵師が使用したペンネームにも使われています。

ということで、安斎幸多朗は浮世絵師としてのペンネームに使用しますかね、と思フ今日コノゴロ・・・

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