2人の若者
架空の話。
あなたが小さな会社を経営していて、まあまあ成功していて、年収も 1000万円を超えたとしましょう。
雑用が増えてしんどくなってきました。
仕事の一部を任せようと若い人を雇うことにします。 300万円ほどかかります。 年収が700万円に減ります。
どうしようか、でも忙しすぎてこれ以上の発展が望めないよりましか、と思って踏み切ります。
*
募集をだしました。
2人の若者が面接に訪れました。
一人はいまどきの典型的なニイチャンで、仕事がすむとすぐに帰り、夜遊びするか家でゲームをするか飲んでTVを観て寝ているような生活を送っています。
もう一人は読書が趣味で、夜はいろいろインターネットとかで時間を過ごすようです。
わからないので、2人とも1週間ずつ試験採用しました。
ニイチャンのほうは仕事はしているようなのですが、質問しても反応なし。前の晩の夜遊びがたたっているのかときどき大あくび。
本の虫くんのほうは、質問をすると「わかりません」と言うのだけど、次の日に「昨日の質問はいろいろネットで調べたらこういうことではないでしょうか・・・」ときちんと答えてくれます。
さて、あなたはどちらを本採用しますか。 それとも 300万円を惜しんでどちらも不採用としますか?
どちらも採用した場合、どちらが将来社長の片腕になりそうですか?
ではあなたが選ばれるべき立場になったら、どちらの若者になりたいですか?
*
大学を出たら会社が雇ってくれて当然だとは実はとても甘い考えです。
元が取れるような人材でないと誰も雇ってくれないのが当たり前です。
適切なリストラが効果があるのは、元の取れない人材から切っているからです。
*
P.S. もしあなたが放射線科の勤務医ならどちらのタイプですか。
夜はしっかり復習、予習をしないといけませんよ。
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