中国で大学を出ても仕事がないのはなぜ?
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最終更新日:2026/10/25
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「中国で大学を出ても仕事がないのはなぜ?」というタイトルの Youtubeチャンネルがありました。
以下要約。
中国では大学を卒業しても仕事が見つからず、月給1元の求人や、医学部卒が廃品回収を始めるなど、学歴が安定した仕事に繋がらない厳しい現実があります。若者の失業が社会不安に繋がりかねないという専門家の警告まで、教育と雇用のミスマッチが引き起こす深刻な問題の全貌を解説しています。
1. 中国における大卒者の厳しい就職状況と「月給1元」の衝撃
中国では、大学を卒業しても仕事が見つからず、たとえ見つかっても「月給1元」といった信じられないような低賃金の求人が存在し、多くの大卒者が厳しい現実に直面している。
1.1. 知識が運命を変えない現実と若者の絶望
「知識は運命を変える」という信念の崩壊
必死に勉強して大学を卒業した若者たちが、学歴が安定した仕事に繋がらない現実に直面している 。
大卒者が直面する厳しい現実
高い学費を払って勉強したにもかかわらず、フードデリバリーの配達員や配車アプリの運転手といった仕事しか見つからないことがある 。
若者たちは「知識なんて運命を変えてくれない」「大学に行って初めて自分が社会の底辺にいることを理解できた」と語っている 。
医学部卒の女性が廃品回収を始めた事例
優秀な女子医学部生が、厳しい勉強と10ヶ月間の無給インターンを経験したにもかかわらず、就職先が見つからず廃品回収の仕事を始めた 。
彼女の心には、医療技術を学んだ喜びよりも、給料が出ないまま働かされた現実が残った 。
都市部でも地方でも仕事が見つからない状況
大都市に夢を抱いて出てきた若者たちが仕事を見つけられず、故郷へ戻るしかない状況にある 。
故郷に戻っても、最低限の生活を維持するための経済的基盤が厳しく、新しい生活を始めるのが難しい 。
1.2. 信じがたい低賃金求人と採用活動の異常事態
大手国有企業による「月給1元」の求人
世界トップ500に入る巨大国有企業「中国電信の新境グループ」が、コンピューターサイエンス専攻の学生に対し、月給1元からという信じられない条件の求人を提示し、大きな話題となった 。
この求人に対し、学生たちは「道端で物乞いした方がマシ」「人間の尊厳よりゴミの方があるのか」と激怒し、ネット上で批判が殺到した 。
この背景には、仕事を探す若者が多すぎるため、企業側が低い条件でも応募者が集まると考えているという批判がある 。
大学の採用イベントでの不適切なポスター問題
南昌大学で開催された採用イベントで、ある企業が露出の多い衣装を着た女性5人の写真を大きく使ったポスターを掲示した 。
このポスターは、仕事内容よりも女性の写真が目立つものであり、ネット上では「親が大金をかけて子どもを学校に通わせたのに、卒業した途端に服を脱がされるのか」といった辛辣な批判が上がった 。
この問題は、大学の就職イベントにふさわしくないと感じる人が多かったことを示している 。
2. 中国の若年失業率と雇用を圧迫する複合的要因
中国の若年失業率は公式統計で18.9%に達し、2025年には大卒者が過去最多の1,220万人となる見込みであり、景気低迷やAIによる自動化など複数の要因が重なり、雇用状況はさらに厳しさを増している。
2.1. 深刻な若年失業率と公式統計への疑問
公式統計による若年失業率
2023年8月の中国都市部における16歳から24歳までの若年失業率は18.9%に達しており、これは若者の5人に1人近くが失業していることを意味する 。
実際の失業率への指摘
国家統計局の元職員は、友人や親戚の状況から実際の失業率は30%から40%を超えている可能性があると指摘している 。
この数字は公式統計ではないが、公式統計だけでは見えない就職難の現状が存在することを示唆している 。
2.2. 雇用を圧迫する複合的要因
大卒者の増加
2025年には労働市場に入る大学卒業者が前年より43万人多い1,220万人と予測されており、過去最高規模となる見込みである 。
仕事が足りないにもかかわらず、一斉に就職活動を開始する卒業者の増加が問題となっている 。
経済構造の変化と外部要因
経済の構造転換、AIによる自動化の進展、民間投資の冷え込みによる新しい雇用の減少が挙げられる 。
米中貿易摩擦による関税や輸出制限の影響も、雇用を圧迫する要因として重なっている 。
3. 中国の若者に見られる新たな社会現象と学歴インフレ
中国では、就職難から親に頼る「爛尾娃」や祖父母の世話をする「フルタイム孫」、さらには大卒者が専門学校へ逆流する現象が生まれており、学歴と仕事のバランスが崩れる「学歴インフレ」が深刻化している。
3.1. 就職難から生まれた新たな若者像
「爛尾娃(ランウェイワ)」
「爛尾娃」とは、工事が途中で止まり放置されたマンションを指す「爛尾楼」に由来し、「未完成の子供たち」という意味である 。
親が大金をかけて教育し大学まで卒業させたにもかかわらず、それに見合う仕事が見つからず、賃金の低い仕事に就くか親に生活を支えてもらうしかない若者を指す 。
「フルタイム孫」
「フルタイム孫」とは、大学院入試や公務員試験に落ち、就職もままならない若者が実家に戻り、祖父母の世話を仕事にすることである 。
例えば、祖父が年金から孫に月7,000元(約14万円)を給料として渡し、日常の世話をさせている事例がある 。
孫にとっては就職問題の解決、祖父にとっては孤独の緩和という双方にメリットがあると考えられている 。
しかし、これは若者たちが希望する仕事を見つけられず、家族の中に働く場所を求めているという現実を物語っている 。
3.2. 大卒者の専門学校への逆流と学歴インフレ
大卒者の専門学校への逆流
大学を卒業した若者たちが、再び専門学校に通い始める現象が起きている 。
例えば、鉄道系の専門学校では、学士号や修士号を持つ若者たちを学費無料の専門課程に受け入れており、電車のメンテナンスや高速鉄道の保守といった実務的な技術を学んでいる 。
ネット上では「学生を募集しているのではなく、絶望した魂を拾い集めているだけだ」といった皮肉な意見も出ている 。
学歴インフレの深刻化
以前は専門学校卒が就いていた仕事に大卒者が応募し、大卒者が就いていた仕事に修士や博士が応募するなど、学歴と仕事のバランスが崩れている 。
修士号を持ちながら自転車で出前を運ぶ人や、博士号を持っていても月3,000元(約6万円)という低条件で働く人の例が挙げられており、学歴を上げても結局は皆が一段下の仕事を奪い合う状況になっている 。
4. 若者の失業が社会に与える影響と教育の課題
若者の失業は、個人の生活だけでなく、家族関係や社会全体の不安にも繋がり、専門家は社会不安のリスクを警告している。この問題は、教育と雇用の構造的なミスマッチが原因であり、中国だけでなく普遍的な課題を提起している。
4.1. 若者の失業が社会に与える深刻な影響
個人と家族への影響
失業が長引けば生活が苦しくなり、家族関係や婚活に影響が出たり、心身の健康が損なわれたりする 。
社会不安への懸念
オックスフォード大学の専門家は、希望を失い社会に絶望した若者が増えることは、社会不安につながりかねないと警告している 。
特に中国のような政治体制では敏感な問題になるとの見方がある 。
無差別殺人事件への警戒
最も深刻な懸念の一つとして、社会への絶望が深まることで「無差別殺人事件」のような事態が起こる可能性が挙げられている 。
失業した若者が暴力に走るわけではないが、将来への希望を持てない人が増えることは社会として放っておけない問題である 。
4.2. 教育と雇用の構造的ミスマッチ
教育と雇用の歯車の不一致
大学を出ても仕事がない、学歴を重ねても待遇が上がらない、故郷へ戻っても生活の見通しが立たないといった苦しみが積み重なっている 。
月給1元の求人、「爛尾娃」、「フルタイム孫」、大卒者の専門学校への逆流といった現象は、教育と雇用の歯車がうまく噛み合わなくなっていることを物語っている 。
根本的な解決策の必要性
政府が補助金や減税を出しても、それだけでは根本的な解決には繋がらない可能性がある 。
若者たちが学んだ知識を活かし、安心して生活できる仕事を見つけられなければ、同じ苦しみが繰り返される可能性がある 。
普遍的な問題としての提起
月給1元の求人や若者の就職難は、単なる中国の問題に留まらず、学歴と仕事の価値が噛み合わなくなった時に教育に何を求めるべきかという普遍的な課題を提起している 。
ということです。
1元というのはひどいですが、1日働いても 500円くらいの人がたくさんいるという話は他のチャンネルもありました。
大学で勉強しても仕事がなければしょうがないですね。
なかには職業訓練学校に入り直してブルーカラーの仕事にチャレンジする人もいるそう。
毎年 2000万人くらいの新卒業生が世の中にでてくるので状況はどんどん悪くなりそうです。
*
この有様を聞いたのか、安い労働力をあてこんで、また日本の経営者が中国に再進出しようとしているようです。
今までさんざんだまされてきた、しかも沈みゆく国になにを期待しているのでしょうか。
トップが変わって15年も経っていないのに、あの躍進していた大国があっという間に転落。
トップが無能だとこうなるという典型ですね。
今はフランスも同じ状態。イデオロギーに縛られて有効な対策が打てません。ずるずるとギリシャと同じ状態になるでしょう。
トップは自らのイデオロギーは封印してリアリストに徹して、眼の前の課題や長期の課題をうまく捌いていかないと行けません。
特に国の規模が大きいところは重要です。
日本も同じ。
しかし、変なトップを選んではいけないことは日本は過去に経験しているから多分大丈夫でしょう。
その系統の正統な後継者の小川(チイカワ?)氏も「あんなことをやる人間たちには絶対に政権を渡さない」という普通の国民感情が見えていないようですね。安泰です。
*
前漢に取って代わったが、15年で滅んだ新の王莽などは無能なトップの典型です。
習近平は来年 15年めですね。
チャイナの歴史では科挙落第者(勉強しても職にありつけなかった人)が増えると、反乱分子となって国を倒すことがあります。太平天国の乱の洪秀全とかが、その典型。
なんか不吉な予感がしないでもないですが・・・
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