世界で十本の指に入る学者
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「世界で十本の指に入る」という形容はよく耳にしますが、指が427本ある宇宙生物の世界では「427本の指に入る」という言葉があるのでしょうか。
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「世界で十本の指に入る」人が激戦区の世界のヒトなら大したものですが、そうでない業界のヒトなら・・・この言葉を聞いて、「あの世界、10人も専門家いたっけ?」と思うこともしばしば。
「1人しかいないよな・・・この前 1人死んだし」っていう世界もあります。
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松本清張も書いていましたが、日本考古学の世界がそんな感じで、専門範囲をどんどん狭めて(限定して)1分野1人の研究者という趣きです。
××時代のことをすべて知っている研究者など皆無のようです。
そうやって自分たちを守っているのですね。
在野の郷土史家はその地方のことであれば、どの時代についてもエキスパート(浅いでしょうが)なんですが、大学の先生方は「××時代の前期の××階級の××面における××の研究の第一人者」というのが普通です。
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第一人者じゃなくて、絶滅危惧種の最後の一人みたいなもの。
そして恐ろしいことに大学の医学部も似たようなもの・・・ ああ、おそろしい。
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