薬が効かない
よく医師の処方した薬が効かないと心配される方がいます。
たとえば消炎鎮痛剤の話。
いろんな部位の痛みがあるときに処方されますが、同じように効くとは限りません。
100人のいろいろな年齢、いろいろな体格、いろいろな持病、いろいろな栄養状態の人の、様々な経過をとってきた、程度にピンからキリまで差のある(客観的尺度がない)痛みに対して、同じ容量の薬を出して、同じように効くと想像する方がおかしくないですか?
だいたい痛みの原因だっていろいろあるわけで。
痛みを抑えている間に自然に治る種類の病気だったらセーフですが、進行する種類の病気だったら痛みを抑えることばかりに神経が行くのは破滅の道です。
痛みの例からは離れますが、その疾患に劇的な効果があると言われるいわゆる「特効薬」の場合でも事情は同じで、100%効くとは限りません。
出された薬が効かなかった場合は薬を処方した医師(主治医)に相談しましょう。上に書いたことは先刻ご承知の主治医ですから、適切な処置を考えます。
この薬のこの量では効かなかったという事実と、症状が前と比べてどうなっているのかなどの経時的変化から次の最良の一手を打ってくれます。
医師でも別の医師にかかったら、ちょっと別のことを考えるかもしれません(処方された薬が普段自分の使わないものであれば、別の薬でまた一からやり直しです)。
ドクターショッピング(かかる医者をしょっちゅう変えること)をされると、臨床情報の蓄積がなされないので失われるもの(健康、時間、お金)が非常に大きいですよ。
###
関連記事
-
-
韓国の新型コロナウィルス検出キット
韓国の新型コロナウィルス検査体制について日本のマスコミがよく取り上げていますね。 先日も TV
-
-
粘液栓 mucoid impaction について
* ときどき他の人のCT所見で、気管支内にたまった液状物を「粘液栓」と書いておられるのを見るこ
-
-
covid-19 PCR検査の感度問題
米国内科学会の雑誌に載った論文(Ann Intern Med. May 13, 2020.)
-
-
平和な連休・・・にしたいですね
* 東京のほうで震度5の地震があったようですね。 連休のため高速道路は相変わらず混んでいるよ
-
-
医療崩壊の真実 / 勝又 健一
医療崩壊の真実 (アスキー新書)勝又 健一 アスキー・メディアワークス 2009
-
-
「パロチンはあります!」とオガタさん
* 幕末の蘭学者で適塾の創始者として有名な緒方洪庵はご存じでしょうか。 その孫に東京帝国大学
- PREV
- 沢穂希
- NEXT
- サングラス型ICビデオレコーダー






