私の経験では
*
ときどき研究会に行くと、
私の経験では・・・
という言葉をよく発する 私よりはるかに若い人がいるので、笑ってしまうことがあります。
*
その人が、
- さぞ「自分は経験を積んでいるんだ」と思っている(大学医局か有名病院に所属していることが多い)のか
- 「私の乏しい経験では」という謙遜なのか
はわかりませんが、私は、その言い回しは
その道の第一人者が言えばかっこがつくが、それ以外の人が言うと不遜に聞こえる場合が多い
と感じています。
私も放射線科医を志してから ようやく四半世紀を超えたくらいのペーペーですが、
あんた それを言うのは50年早いわ
と言いたくなります。
*
大学病院や有名病院にいても経験できる症例はわずかですし、他人から教えてもらう珍しい症例も 自分でほんとうに”経験”できたとは言えません。
後者は耳学問(画像診断の世界では目学問?)というやつです。
これらの病院はむしろ専門化が進んでいるために、経験できるのは枝葉末節のごくわずかの症例でしかないことがほとんどです。
知識は体系化することによって、互いにリンクが貼られて自由自在に引き出されて利用できるようになります。あのグーグルのシステムと同じです。
まず全体をしっかりと構築して、一つ一つの知識をそれにあてはめていくというのでなくては、なかなか使える知識(武器)にはならないものです。
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