滋賀県野洲市の市民病院設立計画
公開日:
:
医療
この前、チラっと聞いたのですが、滋賀県野洲市(やすし)が市立病院を設立しようとしています。
場所はJR野洲駅南口の予定。
市長が張り切っているようですが、なかなか無謀だと思います。
滋賀県の市立病院って大津と長浜、守山、高島、近江八幡くらいしかありません。
このうち守山市民病院は経営不振で、済生会に身売りすることになる予定です。
大津の次に大きな草津市でさえ、市立病院は儲からないので作らないと割り切っています。医療は私立病院でまかない、重病人は大津や京都に送るほうが財政的にはマルなので。
野洲市は人口5万人。周辺エリアをあわせて対象はせいぜい10万人くらいですね。病床200とのことです。ちょっと多めですが、経営的には一番利益の出ない中途半端な大きさです。
小児科、産科などの不採算部門を抱えると大赤字です。下手するとこのくらいの小規模でも年間 2,3億あるいはもっと高額の赤字は覚悟しないといけませんね。
市長には起死回生の一策がおありでしょうか。
じつは医師の確保が大問題ですね。
滋賀医大はマンパワー不足で新設病院に人は出せません。
京大、京都府立医大など近隣の医大も人出不足で、もっとランクの上の病院からも人を引き上げたわけなので、こういう田舎の新設病院に人を出せるわけはないですね。
となると一般公募ですか。
一般公募なら集まると考えるのは甘いです。
周囲の私立病院や全国の公立病院とのガチンコ勝負になるのです。最低限でも賃金格差を埋めないといけません。
相当高額を出さなければいい医者は来ませんが、高額を出してもいい医者が来るとは限りません。最低ランクの医者が殺到する可能性もあるわけです。
市長には起死回生の一策がおありなのでしょうか。
野洲市HP >市立病院整備の最新情報
###
関連記事
-
-
「努力は報いを受ける」ことも
昨日の記事” 「努力は必ず報われる」は間違い ”で書き忘れたのですが、努力の方向自体が間違ってい
-
-
胸部X線写真の話(2)
昨日の記事「胸部X線写真の話」の続きです。 内科医叩きをやっていると思われるのは嫌なので、主張
-
-
「パロチンはあります!」とオガタさん(2)
前回の記事(「パロチンはあります!」とオガタさん)がなかなか好評なので、ズに乗って、続編を。
-
-
「パロチンはあります!」とオガタさん
* 幕末の蘭学者で適塾の創始者として有名な緒方洪庵はご存じでしょうか。 その孫に東京帝国大学
-
-
韓国の新型コロナウィルス検出キット
韓国の新型コロナウィルス検査体制について日本のマスコミがよく取り上げていますね。 先日も TV
-
-
「仕事何時に終わる?」への違和感
30年間ほど医師をやっており、同じくらいの間 結婚生活を送っているのですが、いまだにカミサンから






