KEF MODEL303 SERIESⅡをゲット(2)
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オーディオ

KEF MODEL303 SERIESⅡ
1万円ちょっとで買ったこの30年以上前の小型スピーカー、魔力を帯びているのではないかと思うほどすばらしい。
昨日も仕事部屋の隣の部屋で鳴らしていたのですが、1件仕事をするたびに覗きに行く始末。
たとえて言えば、朝靄の残る湿地で深いヴェール状の濃密な霧が広がり出て、それにきっちり包み込まれたかのような気分。
どんな気分だ・・・
すでにM先生には聴かせてみたが、「これはいい」という反応。
なぜか高いオーディオ雑誌の評価
今は亡き瀬川冬樹さんが先代303についてステレオサウンド54号でこんな記事を書いています。
(前略)……というように、およそ無愛想のこの小っぽけなスピーカーが、実はびっくりするほどバランスのよい、そして渋い控えめながらこういう価格としてはおどろくほど質の高い音を聴かせる。クラシックはまあまあ聴かせてもポップスで腰くだけになるような古いイギリスのスピーカーの弱点は、303ではほとんど改善されている。音がやせてもいず太りすぎてもせず、冷たくも細くもならず適度のあたたかさで、音楽愛好家を十分満足させるだろう。
総合採点:10
同じ号で、あの高級機好きのスガーノ(菅野沖彦さん)まで、
楽器や音楽表現の美しさが実に巧みに緻密にスケールダウンして再生される、素晴らしいスピーカーだ。小型で、かつコストダウンをうまく図りながら、巧みにまとめ上げた傑作といってよいだろう。音色の美しさだけでなく、演奏のエクスプレッションをはっきりと聴かせてくれる数少ない製品の一つだ。こうしてまとめて同クラスのシステムを聴いてくると、これがKEFというイギリスのものであるので、海外のメーカーの音楽の掴み方のうまさに、改めて感心させられてしまう。クラシックの室内楽にはほとんど不満のない再生音が得られたし、たとえジャズやロックのスケールの大きな力感が生命のような音楽にさえ、スケールこそ小さいが、立派に本物をイメージアップさせてくれるバランスと質感には、脱帽である。このシステムを中高域に使って、低域を大型のもので補えば、相当なシステムが組み上げられるのではないかという可能性も想像させてくれた。何かの機会に、是非挑戦してみたいと思っている。
総合採点:10
とベタ褒め。
次の号(ステレオサウンド 55号)で瀬川さんは
KEF303の音は全く何気ない。店頭でハッと人を惹きつけるショッキングな音も出ない。けれど手もとに置いて毎日音楽を聴いてみれば、なにもクラシックといわず、ロックも演歌も、ごくあたり前に楽しく聴かせてくれる。永いあいだ満足感が持続し、これを買って損をしたと思わせない。それがベストバイというものの基本的な条件で、店頭ではショッキングな音で驚かされても、家に持ち帰って毎日聴くと次第にボロを出すのでは、ベストバイどころではない。売ってしまえばそれまでよ、では消費者は困るのだ。
と言い、その年のベストバイBEST3に挙げています(残りの2つは JBL 4343B と JBL L150)。
*
いや、本当に変わったスピーカーなんです。
私はスピーカーは 20セット以上所有していますが、こいつともっと早く出会っていたら、たぶんその半分くらいしか持っていなかったでしょう。⇒ 「半分かいっ!」とつっこむところですよ、みなさん。
なぜかオークションではめったに見ません 。
かなり売れた製品だと思うのですが、みなさん相変わらず愛用されているのでしょう。
確かに飽きが来ないというか、それとも魔力にとりつかれているというか・・・
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