セパレート型CDプレーヤーについて
公開日:
:
オーディオ
昔、セパレート型CDプレーヤーというのがあって、CDトランスポート部とDAC部に分かれていて、両者の間を SPDIF ケーブル(同軸、光)で繋ぐ大掛かりなものでした。
価格はアホみたいに高かった(だいたい60万円以上)ので、私は無恥なマニアをだますものという認識でおりました。実際に店舗で聴いてもつまらない音に感じてました。
弱点1 ジッター
SPDIF ケーブルで信号をシリアル転送するのですが、データとタイムコードを混ぜて送るため、どうしてもジッターが発生するというのが弱点ですね。
ジッター対策としてタイムコードをデータと別のケーブルで転送するようなメーカー独自規格もありましたっけ。
もっと汎用的なジッター対策としてメーカーは DAC に別にタイムコードを供給する外付けの専用マスタークロックジェネレーター(50万円以上する)などをオプションで売りつけていました。合わせて 100万円以上。CDプレーヤーだけでですよ。
弱点2 CD-DA モードとスピーカーからの振動
ここまでやっても所詮 CDからの読み込みは CD-DA モードという不完全な訂正機能しか持たないものでありました。
スピーカーで音が出ているときに CDピックアップがデータを拾っているという大問題もありました。
お勧めの解
データはスピーカーで音が出ていない間に CDデータモードで抜き出して、ディスクメディア(フラッシュメモリ含む)などに入れておいて、再生するときにアシンクロナスモードの USB-DAC を使えば、CD-DA 問題、スピーカーからの振動問題に加えて、ジッター問題も回避できます。すばらしい!
要はパソコンを使えということだったのです。
CDプレーヤーは普通の PC用のもの(数千円)で結構です。
USB-DAC も CM108 を使ったものは数百円からありますが、できれば PCM2704(2000円程度)クラス以上のものを使いましょう。
パソコンも音楽専用のものを1台別に作ってしまいましょう。Linux のほうが音がいいので、ヤフオクでの中古パソコンを使えば数千円ですみますよね。
それでも DAC でのクロック精度が気になる人はマスタークロックジェネレーターを使えばいいのです。クロックジェネレーターもオーディオオタク用ボッタクリ価格のメーカー専用仕様のものでなく、1/10 くらいの値段の汎用性に富んだものが存在します。
たとえば、
売り上げランキング: 60,194
60万円以上のセパレートCDプレーヤーに匹敵するか凌駕する 1万円ちょっとのパソコン CDプレーヤーシステムを紹介しました。
それでもセパレートCDプレーヤーを使いますか?
え、音がいいから? それは単に DAC 以降に組み込まれているアナログ回路での味付けによるものですよ。
###
関連記事
-
-
これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオーディオ編 特別付録:マークオーディオ製6cmフルレンジ・スピーカーユニット OM-MF4
これならできる特選スピーカーユニット 2020年版マークオー
-
-
音楽レコードについて(2)
以前の記事「音楽レコードについて」の続きです。 レコード製作の最初の段階はカッティングマシンで
-
-
オルトフォン コンコルド 105
NFJ 製 『UPA-152J MkII』 USB接続バスパワー駆動アンプ に オルトフォン
-
-
オーディオという趣味・・・沼にハマらないために
昔流行った趣味でオーディオというのがありました。 最初はモノラル再生で、スピーカーは1つでしたが、
-
-
OM-MF5 を共鳴管ボックスにセット
今までダブルバスレフで使っていたマークオーディオ製フルレンジユニット OM-MF5 を ju
-
-
オンキョー PCスピーカー WAVIO GX-R1X
WAVIO GX-R1X[/caption] ONKYO(オンキヨー
-
-
卓上ハイファイステレオシステム
卓上ハイファイステレオシステム 卓上に置いてニアフィールドに音場が展開するゴキゲンなステ
-
-
ダブルバスレフ箱に OM-MF519 を移植
本日、マークオーディオ製フルレンジユニット OM-MF5 を入れていたダブルバスレフ箱(スコット・リ
-
-
Sansui AU-α607 MOS Premium 消費電力
電源がしっかりしており、重量は 18.8kg もあるアンプですが、最大出力は 45W+45W
-
-
100W+100W デジタルアンプ 格安
SP01.JP さんで面白いものを売っています。 デジタルアンプの完成基盤です
- PREV
- Woman / 諫山実生
- NEXT
- DAISO 直管LEDランプ 昼白色 20型 8W 1000lm







