日本の武器で滅びる中華人民共和国 (講談社+α新書) / 兵頭二十八
公開日:
:
最終更新日:2017/10/25
読書
![]() |
日本の武器で滅びる中華人民共和国 (講談社+α新書) 兵頭 二十八 講談社 2017-01-20 売り上げランキング : 230 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★★★
チャイナ共産党をたった10億円程度の武器で滅ぼすことができるという秘策が載った本です。
この本の前半では、トランプがつい先日明言するまでは日本には米国の核の傘は厳密には存在しなかったことが示されています。それにまずびっくり。
そして、尖閣諸島周辺には採算の取れる油田やガス田は実際にはないのだが、それは台湾の思惑が作った幻想ということも書かれています。この幻想のために尖閣周辺にチャイナの侵寇が始まったので迷惑な話であります。
後半では、ついにチャイナ共産党の息の根をとめる秘策(もともとはアメリカが考案)が示されます。
マレーシア、ベトナム、フィリピンなど、地政学的に中共の味方とはなり得ない(南沙諸島あたりでもめている)国々に対して、機雷やそれを敷設する超小型潜航艇を武器援助するのです。ついに彼らがキレてチャイナ沿海に機雷を敷設すれば、チャイナは海上封鎖されて石油の供給が 90%止まるため、チャイナ内部で石油の奪い合いが始まり、共産党を打倒する新戦力が各地に台頭する⇒結果的にチャイナは民主主義国に変質する というシナリオです。
こちらが機雷をまけばチャイナ側も潜航艇を防ぐための機雷をまくため、チャイナ沿岸は航行不能地域となり、一般の商船も海洋保険が適用されないため半永久的に海上封鎖となり、二度と経済的に各国を脅かす存在に這い上がることはできないというわけです。
機雷は1個20万円程度と安く、超小型潜航艇もピンキリですが、何億円もしません(数百万~数千万円で買えるもので十分)。
とにかくたくさんの人に読んでほしいですね。
マレーシア、ベトナム、フィリピンの人にも読んでほしいので、英訳してアパホテルに置いたらどうでしょう。
関連記事
東京と神戸に核ミサイルが落ちたとき所沢と大阪はどうなる / 兵頭二十八
###
関連記事
-
-
日本が世界をリードする! 第4次産業革命 これから始まる仕事・社会・経済の大激変" / 三橋貴明
第4次産業革命: 日本が世界をリードする これから始まる仕事・社会・経済の大激変
-
-
日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える / 高橋 洋一
日本の大問題が面白いほど解ける本 シンプル・ロジカルに考える (光文社新書)
-
-
上級国民/下級国民 (小学館新書) / 橘玲
上級国民/下級国民 (小学館新書) posted with amazlet a
-
-
知的生産のためのすごい!仕事術 / 晴山 陽一
知的生産のためのすごい!仕事術 (青春新書インテリジェンス) 晴山 陽一 青
-
-
インターネット通販「ふるほん文庫やさん」の社長が失踪
* 私も何回かお世話になった、インターネット通販の「ふるほん文庫やさん」の社長が失踪したと話題
-
-
人にはぜったい教えたくない「儲け」の裏知恵 / 岩波 貴士
人にはぜったい教えたくない「儲け」の裏知恵 人にはぜったい教えたくない「儲け」
-
-
レコーディング貯蓄術 / 20代で1000万円貯金するブロガーの会
レコーディング貯蓄術 20代で1000万円貯金するブロガーの会 東洋経済新報社
-
-
「民」食った最悪の輩
「民」食う人びと 「民」食う人びと―新・日本官僚白書 佐高 信 by
-
-
杭州菊花園 / 陳 舜臣
杭州菊花園 杭州菊花園 (徳間文庫) 陳 舜臣 徳間書店 1999-10
-
-
マンガ中国崩壊 / 波多野秀行 井沢元彦
マンガ中国崩壊 (ゴマ文庫) 波多野 秀行 ゴマブックス 2008-04-03