日本進化論 / 落合陽一(2)
公開日:
:
最終更新日:2023/01/18
読書
以前、「日本進化論 / 落合陽一」で取り上げた本ですが、「高齢者社会では経済成長は望めないのか」という問題に対してデンマークの例を挙げています。
570万人しか人口のない彼の国ですが、人口構成は日本とよく似ている高齢社会の国です。しかし、GDP はずっと伸び続けています。
人口が少なく、日本のように内需に頼れない国でどうしているのでしょうか。
デンマークと言えば大規模で効率化された酪農で有名な国ですが、著者は①産業構造の転換、②ITによる政府運用の効率化を挙げています。
前者は製造業から流通小売業への転換がカギとか。モノをつくるより、すでにあるモノに付加価値をつける産業ということです。まあ、日本人が得意なカイゼンを施して便利な製品にして海外にもどんどん売れるようにすればいいのかもしれません。
後者の ITによる政府運用の効率化は GDP にはあまり関係なさそうですが、公務員だらけのほかの北欧の国より公務員を削減して より生産的な仕事をしてもらうようにするという点では関係があるのかもしれません。
*
と、ここまで読んで、「GDP なんて国により計算は様々なので GDP にこだわるより外貨獲得にこだわったほうがいいよね」と私は考えました。
GDP なんていくらでもごまかせます。
チャイナのように人の住まないマンションを山ほど作っても GDP は増やせます。まあ、あの国では統計の数字自体がマシマシなので。
ということで GDP なんか気にしないで、国も国民も外貨獲得にこだわって 得た外貨を主に外国で運用して利子をいただくのがいいと思います。
これはお金を生む油田を持っているのと同じことですから。
ルクセンブルクを見習いましょう。
お金が潤沢にあれば今悩みのタネになっている大部分の問題は解決すると思いますね。
さあ、みんなで外貨を稼ぎましょう。^^ 円しか稼げない人はドル転して運用しましょう。
###
関連記事
-
-
人面瘡―手塚治虫怪奇アンソロジー / 手塚 治虫
人面瘡―手塚治虫怪奇アンソロジー (角川ホラー文庫) 手塚 治虫 角川
-
-
ギリギリまで動けない君の背中を押す言葉 / 千田琢哉(2)
ギリギリまで動けない君の背中を押す言葉 千田 琢哉 日本実業出版社 2011-1
-
-
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか / 竹田 恒泰
日本はなぜ世界でいちばん人気があるのか (PHP新書) 竹田 恒泰 PHP研
-
-
ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録 / 佐々木 俊尚
ヒルズな人たち―IT業界ビックリ紳士録 佐々木 俊尚 小学館 2005-04
-
-
G 0.5の世界 / 三橋貴明
G 0.5の世界 三橋 貴明 日本文芸社 2014-05-20 売り上げランキ
-
-
本当は謎がない「古代史」/ 八幡和郎 (2)
「本当は謎がない「古代史」/ 八幡和郎」の続きです。 この本の後半では次のようなことがらが、証
-
-
日本オリジナルへの旅―伝統技芸の現場を訪ねて / 呉 善花
日本オリジナルへの旅―伝統技芸の現場を訪ねて 呉 善花 日本教文社 2005
-
-
税務署が嫌がる「税金0円」の裏ワザ / 大村 大次郎
税務署が嫌がる「税金0円」の裏ワザ (双葉新書) 大村 大次郎 双葉社 201
-
-
街道をゆく (15) 北海道の諸道 / 司馬遼太郎
街道をゆく (15) (朝日文芸文庫 (し1-16)) 司馬 遼太郎 朝日新聞社
-
-
街道をゆく〈26〉嵯峨散歩、仙台・石巻 (朝日文庫) / 司馬 遼太郎 (2)
街道をゆく〈26〉嵯峨散歩、仙台・石巻 (朝日文庫) 司馬 遼太郎 朝日新聞社







