住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社+α新書) / 川口 マーン 惠美
公開日:
:
最終更新日:2015/10/30
読書
![]() |
住んでみたドイツ 8勝2敗で日本の勝ち (講談社+α新書) 川口 マーン 惠美 講談社 2013-08-21 売り上げランキング : 12945 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
★★★☆☆(まずまず面白い)
8勝2敗って、別に 10回勝負しているわけではなく、ドイツで暮らすことの不便さを訴えておられます。
- 第1章 日本の尖閣諸島、ドイツのアルザス地方
- 第2章 日本のフクシマ、ドイツの脱原発
- 第3章 休暇がストレスのドイツ人、有給をとらない日本人
- 第4章 ホームレスが岩波新書を読む日本、チャンスは二度だけのドイツ
- 第5章 不便を愛するドイツ、サービス大国の日本
など、三橋貴明ならこれだけのネタで 5冊書いてしまいそうなバラエティ豊かな題材です。
え、上念司なら最低 8冊? ガンダム漫才を加えれば 10冊はカタい?
最後の授業
アルフォンス・ドーデの「最後の授業」の舞台のアルザス地方の話が第1章ででてきます。
アルザス地方はドイツとフランスの国境にあたり、両国の力関係いかんによって、ドイツ領になったりフランス領になったりしたことで有名ですね。
この小説は、普仏戦争でフランスが負けたためアルザスではフランス語は教えてはいけないことになったため、フランス語の先生が粛々と最後の授業をするという話。
でもアルザス地方ではドイツ方言のアルザス語が(フランス領になったときでも)ずっと一貫して話されており、フランス語を学校で教えたのは外国語として教えられていたのです、と本書に書いてあります。
ちょっと印象が変わりますよね。
ドイツの脱原発
ドイツの脱原発は有名ですが、まだ一度も完全に脱原発したことがあるわけではありません。
メルケルもころころ立場を変えているのが、一筋縄ではいかない問題であることを示しています。
チャンスは二度だけのドイツ
なんのチャンスかというと大学の入学試験は二度しか受けられないってことです。
三度目はなし、というのは少しやりすぎでしょうか。まあいさぎよくていいかも。
二度試験に落ちると、職人になるのは年齢がいきすぎているために、店のおやじか政治家にしかなれないそうです。
技術大国ドイツに例外あり
ドイツ鉄道は暑くても寒くても壊れ、技術はない、と。
ドイツ鉄道にはサービスもないそうです。
というかドイツではほとんどの職種にサービス精神がない。
たいていの店は夕方に閉まってしまい、日曜も開いている店はない。
それに比べると、日本は天国ということです。
確かに、日本に来た外国人は 夜中まで買い物したり女性だけでも朝まで飲み明かせることにすごい感動するようですもんね。
###
関連記事
-
-
青を愉しむ 万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日
青を愉しむ万年筆インク6色セットつき万年筆のある毎日【300
-
-
手帳を作れば、人生が変わる! / 下川浩二
★★★☆☆ 手帳を開発し、それを伝道している下山さんの著書。 独自な「楽しい手帳の使
-
-
1000人のマーケットで1億稼ぐ! / 松尾 昭仁 川島 康平
1000人のマーケットで1億稼ぐ! 松尾 昭仁 川島 康平 すばる舎 200
-
-
なぜ、働かないで年収1億円になれたのか? / 川島 和正
なぜ、働かないで年収1億円になれたのか?: 仕事、恋愛、健康、旅行、買物……全て
-
-
知らないと恥をかく世界の大問題(2) / 池上 彰
知らないと恥をかく世界の大問題 (角川SSC新書) 池上 彰 角川SSコミュ
-
-
いちばん効率的に仕事を進める!技術 / 松本 幸夫
いちばん効率的に仕事を進める!技術 いちばん効率的に仕事を進める!技術 松本
-
-
経済は感情で動く : はじめての行動経済学 / マッテオ・モッテルリーニ
★★★☆☆ 行動経済学の解説本で、我々がいかに非合理的な経済観念を持っているかを知らしめさ
-
-
ソモサン⇔セッパ! 公式問答集
★★★☆☆ 7年ほど前 TV でやっていたちょっと変わったクイズ番組に出題されたものか
-
-
クラシックアホラシー / 神沼 遼太郎
クラシックアホラシー 神沼 遼太郎 幻冬舎ルネッサンス 2008-02-13
-
-
集客力がメチャ高いビジネスブログをWordPressでつくる! / 藤原 良輔
集客力がメチャ高いビジネスブログをWordPressでつくる! 藤原 良輔
- PREV
- お坊さんはなぜ領収書を出さないのか (宝島社新書) / 大村 大次郎
- NEXT
- 久々に見た精嚢結石