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日本人が教えたい新しい世界史 / 宮脇淳子

公開日: : 読書

日本人が教えたい新しい世界史 日本人が教えたい新しい世界史
宮脇 淳子
徳間書店 2016-09-27
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★★★★★(目から落ちたウロコが床にたまる)

DHCシアターで流されたビデオ講座「歴史とは何か」(30分✕12回)の内容をまとめた本。この講座は著者の師であり夫である岡田英弘氏の著作集(全8巻)の内容に基づいているので、岡田氏の思想を知るのにこれ以上コンパクトにまとめた本はありません。

いくつかの内容をお教えします。

  • 歴史とは事件と年号を記載しただけのものではない
  • 「正しい歴史」というものはない・・・人間が恣意的につくるもの
  • 歴史書は意図があって書かれる(事実とは限らない)
  • いまの中国と日本で「古代中国」と誤って呼ばれるシナは関係がない
  • インド・イスラム・アメリカには純粋な意味での歴史はないか非常に乏しい
  • ヘロドトスの書いた「ヒストリアイ(歴史)」の意味は「調べてわかったこと」・・・つまり私的な研究報告
  • 司馬遷の書いた「史記」の意味は「史という職名の人の記録」・・・つまり文書係の書いた公文書
  • 「歴史」という言葉は明治時代の日本人が作った
  • 現代のヨーロッパは古代ギリシャとなんのつながりもない
  • パレスチナはペリシテ人に由来する名前で、その後ヘブライ人(イスラエルの民)が侵入
  • イスラエル王国建国の際に12部族が同盟を組んだが、この盟約の保証人としてエホバの神が選ばれた(当時は多神教)・・・その後「申命記」によりユダヤ人とエホバとの契約に話がすりかえられて一神教となったのがユダヤ教の始まり
  • 現代でもユダヤ教に入信するとだれでもユダヤ人になれる・・・逆に信教を捨てるとユダヤ人でなくなる
  • キリスト教は一人のユダヤ人(イエス)によって始められたが、ユダヤ教を近親憎悪のように憎んで徹底的に貶めた
  • イスラム教はもともとおだやかな性格であったが、原理主義的なキリスト教徒との戦いの末、原理主義的な勢力が伸びた
  • 中国5000年は誤り・・・中華民国は 1912年、中華人民共和国は 1949年にできた(この2つ以外に中国はない)
  • 正しくはシナ2200年(秦の始皇帝は紀元前221年に統一)・・・日本の皇紀より短いので彼らは使わない
  • インドの大蔵経を三蔵法師が中国に持ち帰り、そこに書かれていた「チーン(サンスクリット語で秦の意味)」を支那と訳した・・・支那という国名を作ったのは唐人

などなど。

私はビデオで知ってたのですが、まわりの人に訊くと高校時代に世界史を選択した人も全く知らないようです。

面白いことがヤマほど書いてあります。

目からウロコが何枚も落ちて床を埋め尽くしてしまうでしょう。

宮脇淳子関連ビデオ(無料で勉強したい方はこちらで)

 

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