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応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) / 呉座 勇一

公開日: : 読書

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書) 応仁の乱 – 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)
呉座 勇一
中央公論新社 2016-10-19
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★★★★☆(おもしろかった)

なぜかベストセラーになっているこの『応仁の乱』。

表紙は非常に「おもしろくなさそうなニオイ」をプンプンさせているのですが・・・

気になって読んでみました。

うーん、これは面白い。

「はじめに」でなぜ応仁の乱がわかりにくいかという分析がなされています。

著者はこれを当時の人間の目から見た像で記していけばわかりやすいのではないかと思い、経覚(関白九条経教の息子で興福寺別当、『経覚私要鈔』の著者)とその弟子である尋尊(一条兼良の息子で興福寺別当、『大乗院寺社雑事記』の著者)の著書の記述に当事者の視点を設定しているのが秀一。

これらの著書はいわゆる日記なので、時系列に事実(伝聞が多いが)が並べられています。

ですから8つの本章ではドラマ風にストーリーが書かれていきます。

他の本では主要な武将ごとに記述されたりして、ときどき時代を逆行することが多くわかりにくくなるのですが、この本ではそのような逆行現象はあまりなく、スラスラ読めてしまいます。

さらに「あとがき」では本章の内容がいろんな視点からよくまとめられており、エッセンスが頭に整理されて入ってきます。

この「あとがき」だけでも高校の教科書よりはるかに詳しいのです。

逆に考えると高校の教科書だけでは応仁の乱の理解はとうてい無理だということですね。

読後の爽快感を味わいたい人は手にとってみてください。

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