現代語で読む太平記 / 山本藤枝
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読書
★★★☆☆
『太平記』40巻をたった 1冊にまとめたありがたい本。
鎌倉幕府の滅亡、建武の新政、室町幕府の成立、南北朝の争い、観応の擾乱などがひととおりおさらいできます。
北条時行の中先代の乱の章は大塔宮殺害の場面がメインで、時行自身の戦いが4行で終わっていたのがちょっと悲しいです。
高師直の悪行はそれなりに触れられていて、物語全体にアクセントをつけています。いや、誰が見ても悪党ですもんね。
*
もっと後醍醐帝バンザーイの印象が強かった太平記ですが、「もともと仁徳などまったくないお方だったのです」と正体不明の山伏(おそらく天狗)に言わせており、それほど皇国史観一色ではなかったようです。
即位の謎とか立川真言流のことにはまったく触れておりませんでしたが。
あ、子供が16人で、一節には36人とは書かれており、おサカンであったとはわかりますね。
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