*

日本4.0 国家戦略の新しいリアル / エドワード・ルトワック

公開日: : 最終更新日:2018/11/11 読書

日本4.0 国家戦略の新しいリアル (文春新書)
エドワード ルトワック
文藝春秋
売り上げランキング: 464

★★★★☆

米国際戦略問題研究所のルトワック 氏のインタビューをまとめた本。

2018年9月に出版されました。

インタビュワーで訳者の奥山真司さんの番組「奥山真司の地政学・リアリズム「アメリカ通信」」を Youtube で最近観ているので、ルトワックの思考フレームワークはなんとなく耳に入っていますが、この本を読むことでさらに深い思考が手に入ります。

日本は江戸幕府の1.0、明治維新の2.0、戦後の3.0 と独自で強力なシステムを構築してきたが、今度はバージョン4.0 の日本4.0 にアップグレードすべきだとルトワックが語っています。

中国、ロシアに対抗するための必要かつきわめて有効な方策がいくつも示されています。たとえば、

  1. 日本は核武装しなくていい(巡航ミサイルなどを配備すべき、F-15 を改装して空対地ミサイルを搭載できるようにするなど)・・・核は結局使えない
  2. イージス・アショアを入れるくらいなら今のイージス艦のシステムをそのまま取り出して陸に設置すればいい・・・安上がりですぐできる
  3. 北朝鮮拉致被害者を取り返すのは非核化が済んでからまずコマツのブルドーザーを5台ほど無償貸与してから・・・そうすれば北朝鮮はもっと欲しいと言い出すに決まっているから拉致被害者と交換することにすればいい

など、非常に示唆に富む意見が述べられています。

いやぁ、ルトワックさんって徹底的なリアリストですね。

世界情勢に精通するには必読と思います。

関連記事

日本4.0 国家戦略の新しいリアル / エドワード・ルトワック (2)

###

 

関連記事

会議を刺激する男になる / 中谷 彰宏

会議を刺激する男になる (PHP文庫) 中谷 彰宏 by G-T

記事を読む

中国帝王図(2)

★★★☆☆ 以前にもちょこっと書いたことがあった本です。 最近 Youtube

記事を読む

仕事は、こんなに面白い。 / 中谷 彰宏

仕事は、こんなに面白い。 中谷 彰宏 PHP研究所 2012-04-17

記事を読む

ローマ人への20の質問 / 塩野七生(2)

「ローマ人への20の質問 / 塩野七生」の続きです。 ローマもアテネと同じく都市国家か

記事を読む

図解でわかるはじめての電子回路 / 大熊康弘

★★★☆☆ ブックオフで見つけて買いました。210円。 ダイオード、トランジスタ

記事を読む

もう一度「捨てる!」技術―「メンテナンス!」の方法 / 辰巳 渚

もう一度「捨てる!」技術―「メンテナンス!」の方法 (宝島社新書) 辰巳 渚

記事を読む

忍法行雲抄 / 山田 風太郎

忍法行雲抄 (1982年) (角川文庫) 山田 風太郎 角川書店 1982-1

記事を読む

臨床画像 2017年3月号 Q & Aでおさえる vascular imaging 最重要ポイント

こちらでバックナンバーが買えます(Fujisan.co.jp)臨床画像 2017年3月号

記事を読む

「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く / 小阪裕司

「買いたい!」のスイッチを押す方法 消費者の心と行動を読み解く (角川oneテー

記事を読む

図説 地図とあらすじでわかる! 古事記と日本書紀 / 坂本勝

★★★☆☆ どんな本? 古事記と日本書紀を対比して解説している本は多いですが、この本は要諦を

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

8分間の奇跡

ついこの前 歯科医に行って治療が終わったと思ったのに、また先週 右下の

【FX】Vantge Trading に口座を開く

Vantge Trading はゴールドのスプレッドを調べていたいくつ

【FX】AXI Select インキュベーションへの移行

AXI Select というプロトレーダープログラムのお話。 テ

【FX】ゴールドの実質コスト

昨日のゴールド(証拠金取引;いわゆる XAUUSD のこと)のスプレッ

【FX】Axiory のゴールドのスプレッドが広がってる

最近、ゴールドのスキャルピングEA を多用しています。 トレード回数

→もっと見る

  • 2025年12月
    1234567
    891011121314
    15161718192021
    22232425262728
    293031  
  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑