経済で読み解く日本史4 明治時代 / 上念司
公開日:
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読書
飛鳥新社 (2019-05-24)
売り上げランキング: 12,925
★★★☆☆
さて、いよいよ第4巻の明治時代です。
江戸時代から明治時代に移行した明治維新ですが、武士という階級が消滅したわけですし、幕藩体制も中央集権制度に変わったので、当然経済は大きく変革することになります。
本日は武士はどうなったかについて書いてあることをご紹介。
大名は華族になり、領地の徴税権を放棄する代わりに年金をもらうことになりました。
多くの藩が赤字であって、その赤字をチャラにしてもらえるということで、大名の多くが納得してこれを受け入れました。
そもそも大名は領地の所有権は持っていません(徴税権のみ)ので、そのあたりも領地に執着しなかった理由でしょう。
武士は 3割ほどが新政府の役人に取り立てられましたが、残りは平民として生きることを求められました。ただし、商売に失敗するものも多かったとか。
それでも士族(元武士)としてわずかの恩給で暮らしていく人も多くいました。
彼らがのちに不平士族として反乱を起こして処分されます。
民権運動にのめり込むものもおり、政府と対決するものもでてきました。
こうして彼らの怨念が後に日本に滅びの道をたどらせることになる大変な事件を引き起こします。
怖いですね、恐ろしいですね。
興味のある人は読んでみてください。
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