2023-6-30 米国債券投資について
公開日:
:
最終更新日:2023/07/02
マネー
上の Youtube ビデオは、爆速サラリーマンさんのものですが、この方は米国債債券投資が有利になるタイミングで同趣旨の動画を出してくれています。リマインダーというわけです。
米国の金利が上がれば既発の長期債の価格(時価)は下がり、米国の金利が下がれば既発長期債の価格は上がります。
米国の金利が上がりきったころに価格の下がった長期債を含んだ投資信託もしくはETF を購入しておけば、その後に金利が下がっていけばキャピタルゲインが得られるというわけです。
そして、そろそろ米国の金利が上がりきるピークの直前が来たのではないかというタイミングなんですね。
金利の動向はニュースを見ていればわかります。FRB が決めますので。
じつは「まだあと2回金利を上げるよ」とサムネイルのおっちゃん(FRB パウエル議長)が言っておりますが、このおっちゃん、あまり信用されていません。過去に言ったことの多くが実施されていないからです。
そのためか長期債を含んだ投資信託もしくはETF にはぼちぼち買いが入っているのか、これらの価格はあまり下がろうとはしてくれません。
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なぜ 投資信託やETF に限るのかというと、米国債そのもの(新発債や任意の既発債)は我々には自由に買えないからです。
で、我々のようなものにも自由にしかも少額から買えるように運用会社さんたちがいろんな債券を組み合わせた投資信託や ETF を出してくれています。
ということで、これらの ETF を1株だけ買って様子見をしていた私もぼちぼち買い出動に入ってもいいかなと思っています。
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米国の長期債(10年以上)を含んだ ETF としては、EDV、TLT、VCLT、VGLT などが有名です。
金利が下がり切り(2-3年かかる?)ETF の価格がかなり上がったところで幾分か売却してキャピタルゲインを得るという戦略にのっとれば、10年くらいの債権を含むものでも十分でしょう。
銘柄、価格(先日の終値)、運用手数料、配当、ファンドの内容 の順に並べると、
- TLT 101.74$ 0.15% 2.89% 20年超の米国国債
- EDV 85.7$ 0.06% 3.16% 超長期米国債(20~30年の米国債ゼロクーポン債も含まれる)
- VCLT 77.5$ 0.04% 4.50% 10年超の社債
- VGLT 62.89$ 0.04% 2.94% 10年超の米国債および政府機関債
こうやって比較してみれば、10年超の社債を中心とした VCLT 一択でいいと思います。
20年以上の国債を含んだ TLT、EDV はそれなりの意味があるのかもしれません(もしアメリカが「失われた20年」に突入したら・・・)が、そこまでこちらの寿命がもたないでしょうし ^^
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VCLT のいいところ
- ヴァンガード社のものなので運用手数料が安い(年 0.04%)
- 配当が高く、毎月配当
- 中身は発行時期の異なる10年超の社債の集合なので安全
- 金利政策に注目すれば先の動向がある程度読みやすい
- 1株から買える
ということで、株式よりはるかに扱いやすい金融商品と思います。
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