シン・ニホン AI×データ時代における日本の再生と人材育成 / 安宅和人
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読書
2021年発売。437ページ。
発売当時すぐに購入しましたが、読まずに積読になっているのをこの前発見して読みだしたら、これが面白い。
「シン・ゴジラ」からとった題名ですが、新しい日本を創るための提言が載っています。
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著者の慧眼によると残念ながらこのままでは日本の未来は暗いそうです。
何とかするには老人に対する過剰投資はやめて若い人をもっと優遇すべきだとおっしゃいます。私も賛成です。
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全体的に中国アゲが激しいのが気になりますが、日本のケチなところ、考えのおかしいところを非難する材料に使っているのでまあいいとしましょう。
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日本の大学院制度がほかの先進国と全く違うために修士と博士の数が少ないというのは驚きです。学習内容は今のままで制度だけを変えたらすむ(先進国なみにすぐなる)話なので、可及的速やかに着手してほしいです。
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最後の提案が日本中に「風の谷」を創れということです。
「風の谷」とは地方に作るコンパクトシティのようなもので、統一された設計図のようなものはないですが、いくつか柱となる概念があり、それらを現実に投影したものであればよく、かなり自由度のあるプロジェクトのようです。
それぞれの地域にそれぞれの特性を生かした違った「風の谷」ができて発展していけばいいというわけです。
こういうものは政府が作ると画一的なものになってしまう(UR の大型団地のように?)ので、民間の有志が主導するのが望ましいとか。
うちの近くにも1つ欲しいものです。
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