肺という漢字
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最終更新日:2024/08/23
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「肺」という字は「肉(肉体の一部)」を表す にくづき「月」と、発音を表す「巿(フツ)→(ハイ)」から成り、肺臓の意味を表します。
巿(フツ、ハイ)という字は 中心の縦棒は上から下までつながった1本です。
「●●市」の市(シ)とは違う字です。
ところが、現在我々は部首の「月(にくづき)」に旁(つくり)の「市(シ)」を併せた字を「肺」と書いて「ハイ」と読んでいます。
これはじつは発音がおかしいのです。
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なぜこうなったかは、教育用漢字に採用されたときに旁(つくり)の「巿」を「市」に変えたから。
ということで、旁は 4画ではなく 5画となり、「肺」という字は 9画となりました。
でも読み方は「ハイ」のままにしたんですね。
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上のように「杮(こけら)」と「柿(かき)」は今でも違う漢字ですね。
「肺」は昔は「こけら」と同じ旁だったのが、日本で教育用漢字となったときに つくりが作り変えられたのです。
そのときに読み方はハイのままで、シとはしなかったのですね。
これは「漢字の大原則を曲げるな」と古代中国人に文句を言われそうです。
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でも読み方までシに変えていたら、肺癌はシガン、肺炎はシエン、肺結核はシケッカク、肺病はシビョウと読んでいたでしょう。
不吉すぎて患者が意気消沈してしまい、シ亡率がなかなか下がらなかったかもしれませんよね。^^
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