日本史が面白くなる「地名」の秘密 / 八幡和郎(2)
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最終更新日:2024/12/25
読書
「日本史が面白くなる「地名」の秘密 / 八幡和郎」の続きです。
著者は博覧強記(狂気?)な方のため、とにかくいろいろな話で関連知識をぶち込んできます。
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司馬遼太郎はエッセイでも創作を混ぜ込むので、創作を史実と間違える人が続出します。
前島密が東京遷都を大久保利道に匿名の投書で進言したというのも、前島の回想録しか証拠がなく、史実と合わせるとその可能性はないらしい。
実際は三条実美が「関東人は皇室に対する尊敬の心が少ないので感化するために東京に遷都すべき」と言ったのが通ったということ。
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以前、東京市があったということを書きましたが、昭和2年では東京市は大阪市より人口が少なかったとか。
その後、東京市は周囲をどんどん取り込んで合併により巨大化。ずるーい?
昭和18年に東京府と東京市が合体して東京都になり、昭和22年に23区が制定されたということ。
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江戸時代には藩校で漢学を教えていたので、武士たちは中国史に詳しく、「封建制の次は郡県制に移行するのが普通」と考えていました。
だから幕藩体制から中央集権国家にスムースに移行できたというお話。
明治維新がなぜあんなに簡単に成し遂げられたかという疑問に対する一つの回答です。
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全国の市の名前は重複を避けるという慣例があります。
北九州市が以前、八幡(やはた)、若松、門司、小倉、戸畑の5つの市に別れていた頃、滋賀県八幡町が市になりましたが、八幡(やはた)市があるために八幡(はちまん)市を名乗れず、近江八幡市になりました。
しかし、京都府八幡町が市になったときはすでに北九州市になって八幡(やはた)市は消滅していたため、八幡(やわた)市になることができました。
うーん、近江八幡、悔しそう。
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安土城は本能寺の変のあと焼失したと一般には思われていますが、じつは再建され織田三法師丸が入りました。
その後 豊臣秀次が入りましたが、水城であった安土城の湖側に砂が堆積し不便になったので、城下町ごと近江八幡に移りました。
安土城はここで廃城となったのです。
確かに今の安土城趾は湖岸からだいぶ離れていますね。
その後 安土町は近江八幡市に吸収合併され、安土市となることはできませんでした。
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などなど、要らない知識が満載なので 話のネタを仕入れるにはもってこいの本です。
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