芋は世界を救う
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参考サイト> 芋エネルギーは日本を救う!鈴木高広教授の近未来研究所
たかじんが「東京モンには死んでも観せたらへん」と豪語しているあの番組「たかじんのそこまで言って委員会」で扱っていた話題ですが、『里山資本主義』を読んでいて思い出しました。
近畿大学生物工学部の鈴木高広教授が行っている「芋エネルギー」です。
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要点は
1 いも類(ここではジャガイモ)は最初の数週間が最も成長速度が高い
- 食料にするのには何ヶ月も生育しないといけないが、食料にせずバイオエタノールの原料にしたり、燃料として利用するのであれば最初の 6週間で収穫するのが効率がよい
- 男爵イモが適しているとか。
2 食料にはならないので、現在のイモ農家と競合しない
- できたイモはアサリくらいの大きさのゴツゴツしたもので、食べても美味しくない
3 そのまま天日で乾燥させて火力発電の燃料に使える
- 燃やせば CO2 が出るが、もともと光合成で大気中から固定したものなので、大気中のCO2 は増えない
4 強い日差しは要らない
- もともとジャガイモは寒冷地に適した作物で、弱い日差しで充分
- イモは勝手に日当たりのいい方に伸びていくのでアバウトに植えてかまわない
- 日陰でもできる(直射日光の 1/6 程度で充分だそう)
- 日本の休耕田の 1/20程度の面積で栽培するだけで石油の輸入量をかなり落とせる
- 完成途中のビルのような壁のない高層建築を利用すれば狭い土地でも収穫可能
- 空中栽培法を利用すれば狭い空間を有効利用できる
5 なにより特許が不要(誰でも、家庭でもできる)
- 放送ではペットボトルの上の方を切り落としたものに土を入れて植えていました
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同じ太陽光を利用するテクノロジーですが、人工的なものは使わないでもすむので、太陽電池より安上がり。
大量の水が必要なので、中近東などより日本は有利ですね。
簡単なボイラー(蒸気機関)で実際に発電できるようですが、専用の発電機(スターリングエンジンなど)も開発中とのこと。
熱を得る(暖房、調理)ための燃料、電気を作るための発電用燃料のほかに、イモのデンプンからバイオエタノールも作れて車などの燃料を作れるという便利さ。
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日本は化石燃料のほとんどを輸入にたよっており、為替レートでその値段は変動するし、カネの亡者が先物取引でそれらを食い物にするしで、安定利用はますます難しくなるでしょう。
実際貿易赤字の元凶はこれらの輸入拡大です。
ここで国産エネルギーを活かすプラントづくりをしっかりやれれば、すごいことになりそうですね。 大企業が全国的に手がければ一気に普及しそうですが、頭のカタい企業だとうまくいかないか。 マスプロダクトの時代は終わったのに、それに特化しすぎた巨体を持て余し(適切なリストラをせず)、なにをやってもうまくいかず(もっといいものを安くて上手に作るライバルが多数)、もはや滅ぶしかない大企業(パナソニックなど)にはうってつけの大事業なんですがね。
この際新しい身軽な企業、うーん、ポテトニック とか作りません?
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