イーサイトのシステムの利点(4)
続きです。
イーサイトヘルスケアの遠隔画像診断システムの利点を紹介します。
高額な画像診断装置をお持ちの病院の場合、常勤医を抱えていることが多いでしょう。
*
画像診断医にも自分の専門分野があることが多く、不得意分野も多々あります(たとえ専門医でも)。
不得意分野の症例が多いとストレスになりますし、一人でつけられる症例数も限られています。
たえず「燃え尽き症候群」の予備軍にあります。
特に 不得意分野の見落としで訴訟になったりすると 高率で辞めていきます。
*
だからと言って無闇矢鱈に定員を増やすことはできませんよね。
定員を増やせば各医師がますます自分の専門分野に閉じこもってしまい、効率が悪くなることが多いです。「働いたらソン」と考えるものも出てきます。
- 少ないといつ辞めるかわからない
- 多いと効率が悪くなり、際限なく増える可能性がある
という頭の痛い問題ですね。
*
これを解消するのが遠隔画像診断でのサポート。
常勤医の不得意分野や過剰分を遠隔画像診断で対応するのです。
常勤医も人間です。病気もしますし、長期の休暇を取りたい時もあります。
長期休暇や病気の時も 遠隔画像診断でのサポートがあれば安心 ということで、離職率が減ります。
*
常勤医が燃え尽きて辞めた場合、すぐに噂はネット上(Facebook、2チャンネル、etc.)をかけめぐり、次の常勤医はなかなか来ません。
特に一人医長のところなどは「死にに行くのか」と周囲から引き止められます。
前任者は燃え尽きて辞めた、下手をすると体を壊すまで働かされるのでは蟹工船と変わらない と思われたら、二度と常勤医は得られません。
でも遠隔画像診断のシステムのようなライフラインが入っているところであれば、病院に理解がありそうだ と安心して応募する者も増えるでしょう。
*
ということで、イーサイトのシステムを入れて、イーサイトの紹介する遠隔画像診断医と契約すればいいだけの話です。
このシステムのコストは診断料を除けば月数万円くらいのものです。いい常勤医を得る あるいは 長くいついてもらうためには安い投資だと思います。
診断料も CT,MRI の場合は 健康保険の断層画像診断料でまかなえるからソンはありませんしね。
*
【関連記事】
*
イーサイトのシステムについてはこちら⇒遠隔読影の概要 – イーサイトヘルスケア株式会社
###
関連記事
-
-
胸部レントゲンを読影していて「先生は胸部のCTも読めますか?」「えっ?」
* 以前アルバイトで、とある健診施設の胸部レントゲン写真の読影をしていたときのエピソード(以前
-
-
原始舌下動脈遺残のMRA
* この10年間で3例目ですが、原始舌下動脈遺残です。 原始三叉動脈遺残はしょっち
-
-
クラウド型と非クラウド型の違い(遠隔画像診断システム)
一応比較のために挙げておきます。 * クラウド型(イーサイトなど)
-
-
大病院の医者が横柄なわけ
あるところで「大病院の医者が横柄なわけ」を訊かれました。 まあ、医者が全部横柄とは限りません。
-
-
画像診断管理加算バブルの崩壊の影響
画像診断管理加算の施設基準の厳格化 今回の改訂で他の施設に読影を依頼している施設は、画像診断管
-
-
ウィルスは菌ではありません
昨日出勤前に朝のワイドショーを観ていると、今話題の新型コロナウィルスの話。 Mアナウンサーが「
-
-
異常が無くても「異常なし」と一言で片づけないで欲しい
* 以前、画像診断報告書の参照画像の件で、変な要望をいただくことがある、という話をしました。
-
-
師匠がいないと支障がある
* 以前の記事「優れたプロスポーツ選手は兄か姉がいる 」でも書きましたが、人間ってのは目標がな
-
-
京都府南丹市美山町の南丹みやま診療所におきた問題
先日、上のビデオを観て知ったのですが、茅葺屋根の美山町集落で有名な京都府南丹市の南丹みやま診
-
-
画像管理加算2の功罪について
画像管理加算は画像診断医の給料? 画像管理加算1は常勤の画像診断医を雇ったご褒美のようなもので
- PREV
- 後悔しない家 / 小枝不動産
- NEXT
- マーク・ザッカーバーグ 史上最速の仕事術 / 桑原 晃弥