散見する?散見される?
散見する?
画像診断の所見で「嚢胞を散見します」という記述を見ることがあります。
明治製薬の文豪もこういう使い方をしていたという指摘があります。
「散見する」とは「ちら見をする」ということではありません。
「散在しているのを見る」ということです。
主語=Subject=「S」、対象=Object=「O」とすると、
「O」が散在する光景を「S」が見る。
つまり、「S」が意識して「散見」できるわけではないのです。
「オレは嚢胞を散見するぞ」と言っても嚢胞が散在していなければ、「散見する」ことはできないのです。
もともと「S」の存在は希薄です。
じゃあ、「O」が散在する、その光景が見られる(受け身)として、「S」(診断者)の存在を消してしまえばいいでしょう。
「「O」が散見されます」とすればいいわけで、「散見する」という他動詞は主に受動態で使うことにすればいいのです。
「嚢胞を散見します」→「嚢胞が散見されます」と私はこれからも書きたいと思います。
***
関連記事
-
-
Crowned dens syndrome じゃない
以前このような画像が "crowned dens syndrome" の典型像として雑誌や書
-
-
放射線科医のためのポータルサイト
放射線科医のためのポータルサイト http://www.e-radfan.com/
-
-
非クラウド型遠隔画像診断を選ぶ理由が知りたい
「もう非クラウド型遠隔画像診断は使いたくない・・・その理由」を前回書きましたが、 ここ数年、新た
-
-
大学院生による遠隔画像診断というか二次チェックしていない遠隔画像診断
* 先週金曜日の飲み会の帰りは大学の後輩の Kくんといっしょでした。 彼は大学院生ですが、い
-
-
側頭筋付着部付近の線状の骨化?
ときどきこんなもの見ませんか? たまに見るんですが、側頭骨より浮いた一本の線状骨硬化(両側
-
-
「画像診断雑記」サイト更新 / 以前からの頚部痛
「画像診断雑記」サイトを久々に更新しました。 ⇒ 「画像診断雑記」 以前からの頚部痛 こ
- PREV
- Moment / Kenny G
- NEXT
- 攻殻機動隊 STAND ALONE COMPLEX






