粘液栓 mucoid impaction について
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ときどき他の人のCT所見で、気管支内にたまった液状物を「粘液栓」と書いておられるのを見ることがあります。
mucoid impaction の字義
粘液栓とは mucoid impaction のことでしょう。
- impaction は「(ギュウギュウに)詰め込むこと」という意味
- mucoid は「粘液様の」ということ
気管支内に単に液がたまっている状態 (mucous deposition? ) ではないですね。
mucoid impaction でない気管支内液貯留
食物塊を誤嚥したような場合は ”mucoid” の定義に反しますね。
あらかじめなにかの原因でできていた拡張気管支内に粘液がたまっても、それは “impaction” じゃないですね。
mucoid impaction の病態
mucoid impaction と言えるのは、たまった粘液の圧力によって気管支が拡張してしまうようなときに限られます。
つまり、「原因=粘液貯留、結果=気管支拡張」であって、「原因=気管支拡張、結果=粘液貯留」ではない。
気管支閉塞が大元の原因
多くは、気管支閉塞という第一の原因が その末梢の気管支内への粘液貯留の原因として存在し、それで粘液が貯留し、そのたまった圧力で気管支拡張という結果を引き起こしたものです。
たとえば、
- 先天性
- 気管支内腔の腫瘍(肺癌・気管支腺腫等)
- 気管支外方からの圧迫(リンパ節腫大、大動脈瘤、心肥大、縦隔腫瘍)
気管支閉塞を欠くものもある
例外として、気管支閉塞がない場合があります。
つまり、粘液の粘稠度がバカ高ければ気管支閉塞がなくても生じるのです。
これは、ABPA、cystic fibrosis など。
膵の IPMN で主膵管が拡張するのと似たような機序でしょうか。
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うーん、今回はオチはありません。
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