ディナポリ手法で利用するDMA (4) ATRトレイリングストップ
公開日:
:
マネー
前回の記事「ディナポリ手法で利用するDMA (3) HLバンドトレイリングストップ」で、ディナポリ移動平均線を使った自動売買プログラムに HLバンドトレイリングストップを導入してみましたが、その代わりに(両方使うこともできます) ATRバンドトレイリングストップを使ってみることにします。
ATRバンドトレイリングストップは、ATR(真の値)という値幅(高値と低値の差)の何倍かをトレーリングストップ用の値幅に用いるものです。
ATR を計算する期間は時間とともに変わるので、損切りの値幅は固定値ではなく、刻一刻と変わるのが特徴。
値動きの少ない場合は小さめの損切り、激しい場合は自動的に大きめの損切りになるわけです。
実際は ATR の何倍か分、エントリ時の買値(あるいは売値)の下(売りの場合は上)に損切りが自動的に設定されるわけです。
今回は固定ストップロスも併用することにしました。
ポンド円 4時間足で今年(元日~9/21)の成績です。
タイムフィルタで日本時間の午後2時から午後10時まで動かして 118回動作し、純益はプラス 16.5%とイマイチで、勝率が 42.86%(トレンド系にしてはまあまあ)なのはいいとしても、最大ドローダウンが 5.71%は改善の余地あり。
HLトレーリングストップとも併用できます。今度やってみましょう。
プログラムソース
//
// ysDMAX01d.mq4
//
// 2019.9.24 ディナポリチャート
// エントリ: 終値が 3x3DMA を上抜け
// イグジット: 終値が 7x5DMA を下抜け
// フィルタ: 3本の DMA が順並びのとき
// 暴落対策付き(ATRトレーリングストップ)
//マジックナンバーの定義
#define MAGIC 42406
//パラメーターの設定//
extern double Lots = 0.1; // 取引ロット数(0.1 は1万通貨)
extern int Slip = 10; // 許容スリッページ数
extern string Comments = “”; // コメント
extern double ILC = 40 ; // initial loss cut(固定ストップロス)
extern int ATRperiod = 9 ;
extern double ATRtimes = 3.0 ;
extern int in_time = 3; // 開始時間(サーバー時間)
extern int out_time = 20; // 終了時間(サーバー時間 最大24)
//変数の設定//
int Ticket_L = 0; //買い注文の結果をキャッチする変数
int Ticket_S = 0; //売り注文の結果をキャッチする変数
int Exit_L = 0; //買いポジションの決済注文の結果をキャッチする変数
int Exit_S = 0; //売りポジションの決済注文の結果をキャッチする変数
int OS1 ;
int OS2 ;
double OOPL;
double OOPS;
int start(){
double lc = ILC;
if(( Digits ==3 ) ||(Digits ==5)) lc = lc*10.0 ;
if (Volume[0]>1 || IsTradeAllowed() == false) return(0) ;
double TrailingStop;
TrailingStop = NormalizeDouble(iATR(NULL,0,ATRperiod,1)*ATRtimes,Digits);
double dma1 = iMA(NULL,0,3,0,MODE_SMA,PRICE_CLOSE,3);
double dma2 = iMA(NULL,0,7,0,MODE_SMA,PRICE_CLOSE,5);
double dma3a = iMA(NULL,0,25,0,MODE_SMA,PRICE_CLOSE,5);
double dma3b = iMA(NULL,0,25,0,MODE_SMA,PRICE_CLOSE,6);
//買いポジションのエグジット
OS1 = OrderSelect(Ticket_L, SELECT_BY_TICKET);
OOPL = OrderOpenPrice();
if( ( Close[1] < dma2 || ( OOPL – lc * Point >= Close[1] ) || (OOPL – TrailingStop >= Bid) )
&& ( Ticket_L != 0 && Ticket_L != -1 ))
{
Exit_L = OrderClose(Ticket_L,Lots,Bid,Slip,Red);
if( Exit_L ==1 ) {Ticket_L = 0;}
}
//売りポジションのエグジット
OS2 = OrderSelect(Ticket_S, SELECT_BY_TICKET);
OOPS = OrderOpenPrice();
if( ( Close[1] > dma2 ||( OOPS + lc * Point <= Close[1] ) || ( Ask >= OOPS + TrailingStop))
&& ( Ticket_S != 0 && Ticket_S != -1 ))
{
Exit_S = OrderClose(Ticket_S,Lots,Ask,Slip,Blue);
if( Exit_S ==1 ) {Ticket_S = 0;}
}
//買いエントリー
if( Close[1] > dma1
// && dma3a > dma3b
&& Hour() >= in_time && Hour() < out_time
&& ( Ticket_L == 0 || Ticket_L == -1 )
&& ( Ticket_S == 0 || Ticket_S == -1 ))
{
Ticket_L = OrderSend(Symbol(),OP_BUY,Lots,Ask,Slip,0,0,Comments,MAGIC,0,Red);
}
//売りエントリー
if( Close[1] < dma1
// && dma3a < dma3b
&& Hour() >= in_time && Hour() < out_time
&& ( Ticket_S == 0 || Ticket_S == -1 )
&& ( Ticket_L == 0 || Ticket_L == -1 ))
{
Ticket_S = OrderSend(Symbol(),OP_SELL,Lots,Bid,Slip,0,0,Comments,MAGIC,0,Blue);
}
return(0);
}
関連記事
###
関連記事
-
-
FXブレイクアウトシステムのテスト(3)
ブレイクアウトシステムの改良です。 改良点は 21期間の値幅に制限を設けて、あまり値動きの激し
-
-
【FX】もう一つの Fintokei の使い方
Fintokei のチャレンジを実行中ですが、Fintokei にはチャレンジ(試験)の不要なもう一
-
-
ようやく米国株下落の終焉?
昨夜 2023/11/3 の米雇用統計の発表で、今年中の利上げはまずなくなりそうだという見込みが強く
-
-
Myソモサン・セッパ(5)の答え
【問い】 ピカソが富豪と画商の両方を複数呼んでセリを行わせたのはなぜか? 儲けるために違いあ
-
-
[FX] 15分足スキャルピング自動運転プログラム(2)
昨日の記事の 「15分足スキャルピング自動運転プログラム」は、トレンドのないときと正の向きのトレンド
-
-
[FX] FX マイニング第3週前半
以前の記事「FX マイニング第2週後半」の続きです。 FXTF という会社に口座(1000通貨
-
-
[FX] デモ口座成績 2015/4/9-18
エントリ時刻 売買 ロット 通貨 価格 エクシット時刻 決済価格 収益
-
-
FX 現在稼働中のオリジナルシステム
現在 Windows VPS 上で稼働中の自作システムは3種類。 簡単にまとめてみます。
-
-
[FX] ロンドンコーリング改良版 冬条件
ボリ平さんのロンドンコーリングを改良した自動売買プログラムの yasciiLOCalling02t.