VQ を使ったシンプルな自動売買システム
公開日:
:
最終更新日:2021/06/03
マネー
VQ という摩訶不思議なインジケーターがあります。始値、終値、高値、安値のそれぞれの移動平均線を使ったもので、その TR(値幅)をも考慮するという複雑なもの。
なかなか効果的なので今でも使っている人は多いハズ。
VQ を売買のシグナルにする方法は以前多数作りましたが、ちょっと検証し直そうと思います。
まずは母体となるプロトタイプから作り直しましょう。
VQ の計算には VQ_bars.ex4 という外部ファイル(インジケーター)を借用しています。内部に取り込むとプログラムソースが長くなるからです。
動作条件ですが、買いの場合は
- エントリがVQ の上昇
- フィルタは「ショート雲より上」
- イクシットは VQ の下降
というシンプルなものです。
私の好みで HLトレーリングストップをつけました。
ポンド円4時間足です。

総取引回数 79 と 9ヶ月間の稼働にしては 動作しない日も多くあります。
利益 15.26%はイマイチですが、動作回数が少なめなので、フィルタを工夫すればなんとかなるかも。
勝率 44.97%、プロフィットファクター 2.21 は良好。
最大ドローダウンも 2.73%とまあまあ。連敗が少ないのは初期にはとくに助かります。
VQ をフィルタに使ってほかのトリガーをエントリに使う方法など、発展は多々考えられます。
ちょっといろいろいじってみます。
*
裁量トレードは、私自身がバクチ大嫌いなのであまりやりたくないのです。
こういう自動売買システムは開発しているときが一番楽しい。
科学研究に通じるものがありますよね。
プログラムソース
//
// ysVQ01a.mq4
// VQ_bars 使用
//
// エントリ:VQ の上昇
// フィルタ:ショート雲より上
// イクシット:VQ の逆転
// HLトレーリングストップあり
//マジックナンバーの定義
#define MAGIC 42501
//パラメーターの設定//
extern double Lots = 0.1; //取引ロット数
extern int Slip = 10; //許容スリッページ数
extern string Comments = “VQ01a”; //コメント
extern int HL_Period=12;// HLトレーリングストップ用
extern double margin = 0.0 ; // 誤差
extern double ILC = 5.0 ; // 初期ロスカット
// VQ_bars 用
extern int Length=2;
extern int Method=0;
extern int Smoothing=0;
extern int Filter=0;
extern bool Steady =false;
extern int in_time = 10; // 取引開始時間(0以上)
extern int out_time = 20; // 取引停止時間(24以下)
int Tenkan_sen=2;
int Kijun_sen=3;
double Senkou_span_b=5;
//変数の設定//
int Ticket_L = 0; //買い注文の結果をキャッチする変数
int Ticket_S = 0; //売り注文の結果をキャッチする変数
int Exit_L = 0; //買いポジションの決済注文の結果をキャッチする変数
int Exit_S = 0; //売りポジションの決済注文の結果をキャッチする変数
int OS1 ;
int OS2 ;
double OOPL;
double OOPS;
int start(){
//暴落対策(始め)
double HH1 = High[iHighest(NULL, 0, MODE_HIGH, HL_Period, 1)];
double LL1 = Low[iLowest(NULL, 0, MODE_LOW, HL_Period, 1)];
//買いポジションのエグジット
OS1 = OrderSelect(Ticket_L, SELECT_BY_TICKET);
if( Bid < LL1-margin
&& ( Ticket_L != 0 && Ticket_L != -1 ))
{
Exit_L = OrderClose(Ticket_L,Lots,Bid,Slip,Red);
if( Exit_L ==1 ) {Ticket_L = 0;}
}
//売りポジションのエグジット
OS2 = OrderSelect(Ticket_S, SELECT_BY_TICKET);
if( Ask> HH1+margin
&& ( Ticket_S != 0 && Ticket_S != -1 ))
{
Exit_S = OrderClose(Ticket_S,Lots,Ask,Slip,Blue);
if( Exit_S ==1 ) {Ticket_S = 0;}
}
//暴落対策(終わり)
if (Volume[0]>1 || IsTradeAllowed() == false) return(0) ;
double dir1 = iCustom(NULL, 0, “VQ_bars”,Length,Method,Smoothing,Filter,Steady,4,1);
double dir2 = iCustom(NULL, 0, “VQ_bars”,Length,Method,Smoothing,Filter,Steady,4,2);
double cla1 = iIchimoku( NULL, 0, Tenkan_sen, Kijun_sen, Senkou_span_b, 3, Kijun_sen);
double clb1 = iIchimoku( NULL, 0, Tenkan_sen, Kijun_sen, Senkou_span_b, 4, Kijun_sen);
double HH2 = High[iLowest(NULL, 0, MODE_HIGH, HL_Period, 2)];
double LL2 = Low[iHighest(NULL, 0, MODE_LOW, HL_Period, 2)];
double lc = ILC;
if(( Digits ==3 )||(Digits ==5)) lc = lc*10.0 ;
//買いポジションのエグジット
OS1 = OrderSelect(Ticket_L, SELECT_BY_TICKET);
OOPL = OrderOpenPrice();
if( ((dir1==-1 && dir2 ==1) || ( OOPL – lc*Point >= Close[1] ) || Close[1] < LL2)
&& ( Ticket_L != 0 && Ticket_L != -1 ))
{
Exit_L = OrderClose(Ticket_L,Lots,Bid,Slip,Red);
if( Exit_L ==1 ) {Ticket_L = 0;}
}
//売りポジションのエグジット
OS2 = OrderSelect(Ticket_S, SELECT_BY_TICKET);
OOPS = OrderOpenPrice();
if( ((dir1==1 && dir2 ==-1)||( OOPS + lc*Point <= Close[1] ) || Close[1] > HH2)
&& ( Ticket_S != 0 && Ticket_S != -1 ))
{
Exit_S = OrderClose(Ticket_S,Lots,Ask,Slip,Blue);
if( Exit_S ==1 ) {Ticket_S = 0;}
}
//買いエントリー
if( (dir1==1 && dir2 ==-1) && (Close[1] > cla1 && Close[1] > clb1)
&& (Hour() >= in_time && Hour() < out_time)
&& ( Ticket_L == 0 || Ticket_L == -1 )
&& ( Ticket_S == 0 || Ticket_S == -1 ))
{
Ticket_L = OrderSend(Symbol(),OP_BUY,Lots,Ask,Slip,0,0,Comments,MAGIC,0,Red);
}
//売りエントリー
if( (dir1==-1 && dir2 ==1) && (Close[1] < cla1 && Close[1] < clb1)
&& (Hour() >= in_time && Hour() < out_time)
&& ( Ticket_S == 0 || Ticket_S == -1 )
&& ( Ticket_L == 0 || Ticket_L == -1 ))
{
Ticket_S = OrderSend(Symbol(),OP_SELL,Lots,Bid,Slip,0,0,Comments,MAGIC,0,Blue);
}
return(0);
}
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