【FX】 Price Action Scalping という EA
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最終更新日:2024/02/15
マネー
またまた面白い自動売買ソフト(EA)を見つけました。Price Action Scalping といいます。
下は EURJPY 5分足で 2023年9月4日~2024年2月9日のバックテストです。
初期証拠金 10000ドルで純益 572841ドルとバグっています。
5ヶ月ちょっとで 58倍ですよ。1ヶ月で 2.25倍(+125%)のパフォーマンス。
しかも、プロフィットファクター 5.8、勝率 64.95%で最大ドローダウン 1.17% と安全走行なのがすばらしい。
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いわゆる高頻度 EA(High Frequency Trade EA)であり、グリッドやナンピン、マーチンゲールは使用していません。
単ポジなのでナンピンマーチンに比べてはるかに安全なのです。
AI を使っているという話ですが、そんなに大層なものではないでしょう。
RSI とボリンジャーバンドを使っているようなので、この前使った Algo Plus と同じロジックかもしれません。
おやあ? なんだかイヤ~な予感がするぞ。
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セットすると早速日足のレンジとフィボナッチがチャートに表示されます(これは自動売買をオフにしてセットしても表示されます)。
未決注文(ストップ注文)を出すこともあるようですし、いきなり成り行きで入ることもあるようです。未決注文はブレイクアウト時のスリッページを最小限に抑えるために使用されているのかな。
ということで、Axiory のデモ口座で動かしてみた結果です。
図の右下のところを御覧ください。
本日の 4PM にイギリス1月消費者物価指数(CPI)が発表され、予想より悪かったので急落が起きまして、その局面で逆張りエントリが数秒に一回実行されました。
勝ったのもありましたが、負けのほうが多かったです。^^
フィボナッチ 23.6%を下回ってから逆張りエントリを行っており、日足下限(フィボナッチ 0%)を超えても同じ方向(逆張り方向)のエントリを続けていますね。
指標トレードは不得手そうですね。そう、やはり Algo Plus と同じです。
指標発表直前に自動売買を止めてもストップ注文が出されていれば実行されてしまいます(成り行き分はされないでしょうが)。
バックテストにはこのような急落時のティックデータは含まれないので、見かけ上いい結果が出ていますが、実運用時にはこのような場面が多々あるので「なんでやねん」ということになりますね。
リアル運用する前に必ずデモ口座で確認する(指標発表時も必ずチェックする)というのが重要です。
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この EA は急落に対して買い注文を出す逆張りタイプだから指標トレードが不得手なのであって、順張りで対応するタイプの EA では指標発表時でもうまく利益を出せる可能性があります・・・あるかな・・・あるでしょう・・・
そういう EA を探しましょう。
とりあえずこの Price Action Scalping に関しては「ブルペンエース」あるいは「怖くて使えない EA」というレッテルを貼っておきます。
「5ヶ月ちょっとで 58倍」は捨てがたい魅力ですけど。
前日の日足のレンジを使っているので、指標発表の予定されている日には、その日が始まるときまでに自動売買を停止しておけばいいかもですね。指標発表後に自動売買を再開すればいいのかな。
もう少しデモで走らせて挙動を観察しておきます。
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