印税生活
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最終更新日:2021/04/17
マネー
昔、医学書の一部を分担執筆させていただいたことがあり、そのとき印税というものをいただきました。
医学書とは言え、高い本ではなかったし、十何章かの一章のみだったので、印税も当初は数千円。
その後も半年ごとにもらったと思いますが、どんどん減り、やがて数百円のオーダーに。
最後にもらったのは 120円くらい。
子供のガチャのほうが高いと思ったものでした。よく考えると振込手数料のほうが高かったかも。
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「印税はずっともらえるのでおトク」と書いてある本がありますが、ベストセラーになってそれがロングセラーにならないともらって喜ぶほどの金額になりません。
マンガやラノベのほうが確率は高いでしょうけど、すでに過当競争ですし。
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で、考えたのですが、印税生活って「作品を作る」という労働を最初にして、それを原資にあとで報酬を分割してもらうってこと。
じゃあ、普通の労働をしてそれで得た現金を投資して、それを原資に分配金をもらうのと変わりはないのではないか。
だれでも 5%で回る投資案件に 7300円投資すれば翌日から死ぬまで1日あたり1円の配当金がもらえます。
文学作品を作るのにかかる金額は(時給換算したり経費を加えたりして出すと)結構かかっているのではないでしょうか。
その制作にかかった時間を他で働いて稼げる金額と比較したらどちらが儲かるのでしょうか。
最近は本をだしても売れないという話を聞きます。1万部売れたらいいほうとか(というか1万部売れないと次のオファーが来ないとか)。
1600円くらいの単行本で印税を5-10%くらい(平均7%)もらうとしても1万部で 112万円ぽっち。
印税で500万円もらえるのはすごいと思いますが、それって 20歳の人にとっては(余命60年とすれば)166.7万円を投資して得られる分配金の総額と同じ。しかも後者の場合投資元本は毀損されずに残っています(印税の原資である著作の価値は年々目減りしていきます)。
166.7万円ならパートタイマーの主婦でも 2年くらいで稼げる金額なので、それを考えると印税生活って割に合わないのではないでしょうか。
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ということで、普通の人は印税生活など狙わずに配当金生活を狙いましょうというのが、私の結論です。
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