日別アーカイブ: 2018年11月23日

終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために (扶桑社新書) / 渡部昇一

終生 知的生活の方法~生涯、現役のままでいるために (扶桑社新書)
渡部 昇一
扶桑社 (2018-11-02)
売り上げランキング: 2,202

★★★☆☆

昨年春に突然お亡くなりになられた渡部昇一先生の『知的生活』最終章と言うべき本がこれ。

健康の話とかはあまり医学的エビデンスはないですが、心がけなどは参考になることが多数。

ただし、こちらの能力が問題で実行できないことも多いのですが。

子孫に美田を残すべし

「子孫に美田を残すべし」というのはある程度の財産を残してやらないと、子孫がその日暮らしになったり、給金のために不適切な職を離れる自由がなかったりするからという主旨です。

ある程度の蓄えがあれば、嫌な仕事をやめてしばらくの期間自分を見つめ直してゆっくり自分にあった職を得るように行動することができるわけです。

記憶力の重要性

渡部昇一先生の最大の武器は記憶力だと思われます。

大抵の著作は口述によってなされ、6-7時間ぶっ続けで喋られたこともあったそうな。

記憶力も必要だが、筋立てを考える論理力も必要ですね。

書斎の重要性

『知的生活の方法』を読んで私も中庭のある家に憧れたものでしたが、現在居住しているのはマンション・・・

ただし、後から隣の部屋を仕事場として入手できたので、この本に出てくる先生の知人のような環境を得ることができました。

そんな広くでなくても書斎は必要です。できれば書庫も欲しいですよね。

ですからマンションの1戸くらいは手に入れるか、借りることをお勧めします。

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明治天皇の世界史 六人の皇帝たちの十九世紀 (PHP新書) / 倉山満

明治天皇の世界史 六人の皇帝たちの十九世紀 (PHP新書)
倉山 満
PHP研究所
売り上げランキング: 9,481

★★★★☆

宮脇淳子先生が褒めていたので買いました。

皇帝たち

19世紀のナポレオン戦争以降、世界各国に次々と皇帝が生まれて皇帝の大安売り状態になりました。ブルガリア、ベトナム、韓国にもあったわけです。

それから 100年でほとんどの「皇帝」が消え去ってしまい、今や日本にしか残っていません。

「なぜ日本の天皇だけが残ったのかは専制君主ではなく立憲君主だったから」というのがこの本の最大の主張です。

明治天皇、大英帝国のヴィクトリア女王(インド皇帝を兼ねていた)、ハプスブルク帝国のフランツ・ヨーゼフ1世(お気の毒なお方)、ドイツ帝国のヴィルヘルム2世(大悪人)、ロシア帝国のニコライ2世(厄介者)、大清帝国の西太后(クソBBA)の 6人を比較して詳しく書いています。

隠れたキーマン

この本で特筆されているのは徳大寺實則(とくだいじ さねつね)という人物。明治天皇の右腕で、西園寺公望の実兄。有能な執事の役を勤めたキーマン。

他の本では全く出てこないですけどね。

天皇家について

いろいろ書かれているのですが、私には「宮家」の話が非常にわかりやすく書かれていて参考になりました。

平和ボケ 「戦後」という誤った認識

明治維新、日清戦争、日露戦争と実に日本は危ない綱渡りをうまく乗り切り、大国の仲間入りをするのですが、大正期に「平和ボケ」してしまい、第二次世界大戦で苦汁をなめることになりました。

現在の日本は「戦後」という意識にどっぷりつかっていますが、他の国では「戦中」以外は「戦前」であるという認識が普通です。「戦後」なんてない。

他の国では次の戦争が必ず起こると思うのが常識なのです。

日本ではお花畑脳の人が多くて戦争はもう起こらないと信じている(言霊信仰のため)のが悲しいです。それは大正期と同じ穴に落ちているのです。

平和を長く味わうためには戦争を抑止する努力が必要なのです。世の中にはヴィルヘルム2世のようなどうしようもない悪党がいるのですから。

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