塩野さんの本は『ロードス島攻防記』、『レパントの海戦』、『緋色のヴェネツィア 聖マルコ殺人事件』、『銀色のフィレンツェ メディチ家殺人事件』、『黄金のローマ 法王庁殺人事件』などの小説しか読んでいませんが、これは小説ではなくローマ帝国についての 20項目のテーマを 仮想ローマ人との対話という形式で語ったエッセイ。
*
私はランド・パワーであるローマ帝国が、シー・パワーの覇権国カルタゴをいかにして海戦でも凌駕して討ち滅ぼしたかという一説が面白かったです。
これを現在のランド・パワーであるチャイナやロシアが学んで、シー・パワーのアメリカ、日本に対抗してくると厄介だなあと思った次第。
なお、この方法(カラス)は今では全く使えませんがね。
*
ギリシアからローマに覇権が移ってからも、その後ローマでラテン語が成熟していっても、ローマはギリシア語を捨てずに 日常語や外交語として使い続けたというのは意外でした。
弱小国ならそういうことはたまにあるのですが、巨大帝国でですからね。
漢字を今でも使っている日本人には親近感が湧くかも。
入浴習慣(全裸で湯に浸かる)もローマ人と日本人とに共通する(というか他の外国人にはまず見られない)行為ですし、ひょっとして感性の一部が似通っているということになるでしょうか。
ローマ帝国にはあまり共感できませんが、ローマ人にはちょびっと共感できたりするのがおもしろいところ。
###






