「義を見てせざるは勇無きなり」のほんとうの意味
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最終更新日:2015/09/24
読書
以前の記事「韓流時代劇と朝鮮史の真実 (扶桑社新書) / 宮脇 淳子 」の中で書くのを忘れましたが、この本で初めて知ったちょっと意外なことがありました。
『論語』で、孔子曰く
「其の鬼に非ずして之を祭るは諂うなり。義を見て為さざるは勇無きなり」
とありますが、その意味は、
「自分の祖先ではない霊を祭るのはへつらうことである。人としてなすべきものだと知りながら、それをしないことは勇気が無いからだ」
ということらしい。
ここでの「義」は儒教の五常(義・仁・礼・智・信)の一つで、筋道の通った正しい行いのことです。鬼は霊魂ということ。
非常にわかりにくいですが、「義を見て為さざるは勇無きなり」は、「(自分の祖先ではない霊を祭る)そんなおかしなことをするのは勇気が無いからだ」ということらしいです。
日本人の用法は全く間違っているというか、明らかに拡大解釈です。
そして、儒教(中国、韓国)では他人の祖先を祀ることはしてはいけないことなのです。靖国参拝に反発する理由の一つかもしれませんね。
二重の意味で驚きました。
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