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遠隔画像診断の起業:盲点あれこれ

公開日: : 画像診断

よく若い医師から遠隔画像診断の起業について訊かれます。

会社にするか個人事業主でいくか

会社組織にするかしないかの二択で悩んでいる人も多いですが、会社を作って給料をもらいながらも自分自身は個人事業主の届けを出しておくと、給与所得と事業所得をある程度自由に組み合わせていいとこ取りができます経費も自分用、会社用とより適切な用途に振り分けられます(二重どりはダメよ)。

めんどくさいから片方でいいやということになれば、あとからどちらかを廃業すればいいのです。

システムについて

システムはビューワーの見かけやレポートシステムの使い勝手のみで選ぶ傾向にありますが、じつは構造も大事です。

大きく分けて、転送型とクラウド型があります。

転送型は病院からの DICOM データをセンターに集め、それを読影医の端末や子サーバーに転送する必要があるもの。ご想像のとおり時間がかかります。

クラウド型は病院からの DICOM データをセンターに集め、そこに仮想読影環境を生成し、読影医は端末からその環境を操作します。読影医の端末には DICOM データは転送されず(操作画面のみが転送)、そのための時間はかからず、遅いネット速度でも比較的快適な操作ができるなどの利点があります。

一番の違いは転送型は独自の端末が必要かあるいは自分の端末以外に特殊なハードウェアが必要なことが多い点。つまり、故障した場合に故障の原因を突き止めにくく、復旧に時間がかかることです。

便利な都会に住んでいればサービスマンがすぐに来ますが、リゾート地や田舎に住んでやることを考えている人に対しては大きなポイントになります。

数日間サービスを停止したりすれば信用がかなり毀損しますからね。

集客について

これ、あまり明かしたくないので、ちょっとだけ。

どの業種も最初の顧客を得るのはたいへんです。それで足踏みしている人が多いでしょうが、最初は読影バイト(非・遠隔画像診断)や遠隔画像診断会社の下請けをしましょう。

たとえ低賃金でも得られる情報、ノウハウは貴重です。「お金の問題じゃないよ、修行だよ」という気持ちで、ノウハウを編み出していけばゆくゆく大きなメリットになります。

遠隔画像診断会社の下請けは低賃金ですが、そこで実績をつめばときどき値上げ交渉をするなどして地道に改善することは不可能ではありません。

でも最終目標は自前の顧客を得ることでしょう。

ネットで検索サイトから見込み客を集めるのは基本ですが、検索で来る客は質が悪いので PPC などの有料広告を出してまで集める必要はありません

むしろネットでは悪い客をブロックするために「うちは高いです」と明記したほうがいいです。そうすると無駄な資料請求、見積もり提出などをしなくてすみます

優良な客は口コミで集めるのです。

一番いい客は、値段のことは一切問題にせず「ぜひとも先生のところにお願いしたい」、「いつから始めてもらえますか」という客です。

そういう客を集めるのです。具体的な方策はナイショだけどね。

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