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日本人はなぜ日本のことを知らないのか / 竹田恒泰

公開日: : 読書

日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書) 日本人はなぜ日本のことを知らないのか (PHP新書)
竹田 恒泰
PHP研究所 2011-09-16
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★★★☆☆(壮大な歴史本?)

「日本は非常に特殊な国である」ということを日本人が知らないということがおかしいと、竹田さんらしくややネチネチと書いてあります。

しかし、書いてある内容はしごくごもっとも。

日本では建国の歴史が教えられない

建国の歴史を国民にきちんと学校で教えないのは戦後プロパガンダのためです。

ただ、建国の歴史自体の特異性(とくに信憑性)も大きく関わっています。

日本の国が世界で一番古い国家なので、建国が文字が伝わる前に行われたのが大きな原因でもあります。

歴史学というのはそもそも文字を持った文明が発生して以降の時代(有史)を研究対象としており、それ以前の時代(有史以前)は対象外・・・そっちは地質学、考古学の守備範囲なわけです。

日本以外の現行の国家は建国されたのは有史時代ですが、日本では有史以前に建国がなされており、神話という形で語られるのはしょうがないことです。

ただ、神話も嘘八百でなく、根本部分は史実に基づいていると思われます。

この本の第二部は「日本の建国の歴史」を通史っぽく紹介しています。あくまで竹田案ですが、納得がいくところが多いです。

日本では国が滅びたことがない

それに有史以来国家が滅びたことがないというのも、日本の特異な点と思われます。

「時代」は変わっても「国家(王朝)」は変わらない。

ほかの国では支配層が変わって国家自体が変わってしまうことがよくあり、場合によっては(虐殺や逃亡=民族大移動などにより)被支配層もゴッソリ変わって全く連続性のない新しい国家になることがあるのです。

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