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城をとる話 (光文社文庫) / 司馬遼太郎

公開日: : 読書

城をとる話 (光文社文庫) 城をとる話 (光文社文庫)
司馬 遼太郎
光文社 2002-11-12
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★★☆☆☆

司馬遼太郎の「城をとる話」ですが、ずいぶん前に買っており放置しておりました。

私は司馬遼の小説はあらかた読んでしまっていますが、これは冒頭 1/3  まで読んで中断していました。

どうも司馬さんらしくなく話がいきあたりばったりで、いつもの”全体像を俯瞰”しているような”舞台の明瞭感”がありません

我慢して最後まで読んでみましたが、うーん。

実話の歴史ならこれはこれでいいのですが、結末も混濁しています。

最後の解説を読んで少し合点がいきました。

これは映画「城取り」の原作のはずだったが、映画の製作を急いでいたため 司馬さんは原案程度しか関わっていません。

映画の発表の1ヶ月あまり前から日経新聞でこの原作の連載が始まったようで、その後半年続いています。

映画と原作ではかなり趣が違い、映画が娯楽痛快時代劇なのに対し、原作小説ではかなり沈痛な時代小説となっています。

プロットも冗漫な部分と性急な部分とが不規則に繋がっており、まるで複数の著者によるリレー小説のような印象です。

ある意味、実験をしたのかもしれませんが。

書評では結構高評価なのですが、司馬遼太郎はこんなものじゃないでしょ。

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