*

誤解だらけの京都の真実 / 八幡和郎

公開日: : 読書

誤解だらけの京都の真実 (イースト新書) 誤解だらけの京都の真実 (イースト新書)
八幡和郎
イースト・プレス 2016-12-10
売り上げランキング : 181370
Amazonで詳しく見る by G-Tools

★★★★☆

以前、『京都ぎらい (朝日新書) / 井上章一 』という本を紹介しましたが、この本は井上氏の知人でもある著者がさらに京都のヒミツを解き明かしてくれるというありがたい本。

京都ぎらい (朝日新書) / 井上章一 』の解説本でもありますが、内容はさらに詳しいです。

わたしはこちらの本の方がはるかにお値打ちだと思います。

著者は大津市出身の元官僚で、最近は蓮舫の二重国籍についての追及でよく知られています。

京都の常識

現在の日本で重んじられる「東京の常識」のアンチテーゼとして、「京都の常識」というものを提唱しています。

縄文よりは弥生的なもの、男性的よりは女性的なもの、明瞭なものよりあいまいなものが「京都の常識」にはあります。

古い歴史を尊重しながらも新しいものも決して拒まない、というのも「京都の常識」の一つの要素。

「一見さんお断り」に秘められた商売哲学はなかなか感じさせられますよ。

伏見市

私が面白いと思ったのは、かつてあった伏見市

日本で最短の寿命(700日)であった市のようで、京都市に編入されて今は京都市伏見区となっています。

そもそも伏見は秀吉が伏見城(初代)を作って政務を行ったところで、家康も伏見城(二代目)で将軍宣下を受けて幕府を始めたんですね。

そう言えばブラタモリでも伏見を取り上げていましたっけ。

目次

第一章 本当は好きの裏返しにすぎない『京都ぎらい』
第二章 本当はいやみを言っても悪意はない京都人
第三章 本当は保守的でもケチでもない京都流ビジネス
第四章 本当は閉鎖的ではなくグローバル志向な京都文化人
第五章 本当は言うほどでもない京都の「陰の実力者」
第六章 本当は日本の中心であるべき「京の都」

関連記事

京都ぎらい (朝日新書) / 井上章一

###

関連記事

猫組長と西原理恵子のネコノミクス宣言 完全版

★★★☆☆ 2019年に流行った本ですが、今でも面白い。 元経済ヤクザの猫組長が裏の

記事を読む

経済は感情で動く : はじめての行動経済学 / マッテオ・モッテルリーニ

★★★☆☆ 行動経済学の解説本で、我々がいかに非合理的な経済観念を持っているかを知らしめさ

記事を読む

斑鳩宮始末記 / 黒岩重吾

斑鳩宮始末記 斑鳩宮始末記 (文春文庫) 黒岩 重吾 by G

記事を読む

ものがたり 唐代伝奇 / 陳舜臣

ものがたり 唐代伝奇 (中公文庫) 陳 舜臣 中央公論新社 2008-12 売

記事を読む

なぜあの人はお客様に好かれるのか / 中谷 彰宏

なぜあの人はお客様に好かれるのか なぜあの人はお客様に好かれるのか (PHP文

記事を読む

黄金の扉を開ける賢者の海外FX投資術 / 榊原卓丸

★★★☆☆ 「ほったらかしでも月100万円儲かるFX自動売買 / 榊原卓丸」を書いた榊原さ

記事を読む

日本人だけが知らない「本当の世界史」 / 倉山満

日本人だけが知らない「本当の世界史」 (PHP文庫) 倉山 満 PHP研究所 2

記事を読む

新華僑のスゴい仕事術 / 陳 海騰

新華僑のスゴい仕事術 陳 海騰 徳間書店 2011-12-28 売り上げランキ

記事を読む

絶対つまずかないLinux超入門

絶対つまずかないLinux超入門 (日経BPパソコンベストムック) 日経Linu

記事を読む

なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか? / パコ・ムーロ

なぜ、エクゼクティブは書けないペンを捨てないのか? (なぜ、エグゼクティブはゴル

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

Patriot Memory P210 2TB 内蔵型SSD 2.5インチ

Patriot Memory

なぜ日本のものは安くて品質がいいのか

最近、外国人が ドンキホーテ や 100均ショップ、デパ地下、ヨドバシ

おとなの大盛りカレー

おとなの大盛りカレー レストラ

55年ぶりの大阪万博

本日、55年ぶりの大阪万博に行ってきました。 第一回目は 1970年

さんきゅうべりーまっち

今朝の TV 番組で、ある女性が子ども2人を育てるのに産休、育休を活用

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑