「学力」の経済学 / 中室牧子(1)
公開日:
:
最終更新日:2017/07/31
読書
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★★★★☆
教育経済学
教育経済学という学問があるそうな。
教育の価値を測るための経済学のようです。
エビデンスのある実験結果を元に、今まで言われていた通説を修正してくれます。
ご褒美で釣っても「よい」
ただし、ご褒美はすぐに与えること。
褒美の与え方は褒美の対象を明確にすること(結果でなく具体的な行為に対して)。
ご褒美に金銭を与えてもよい。金銭教育とともに行えばなおよい。
ほめ育てはしては「いけない」
誉めるときは能力を誉めてはいけない、努力を誉めなければいけない。
賢いねと褒めていると、失敗したときには「自分は賢くないのだ」と思ってしまうから。
がんばったねと褒めていると、失敗したときには「がんばらなかったからだ」と思って今度はがんばろうとするのだそう。
ゲームをしても「暴力的にはならない」
ゲームを禁止しても勉強時間は増えない。
能力別クラス分けは有効
習熟度別学級分けは効果があり、特に成績の低いものに対する効果が大きい。
子どもへの教育は非常にリターンが大きい投資
子どもの教育に投資するなら小学校入学以前に。
認知能力よりも非認知能力が向上し、この効果は長い期間有効で、社会全体に対するメリットも大きい。
*
なんてことが書いてあります。
続きは次回に。> 「学力」の経済学 / 中室牧子(2)
ちなみに著者はこんな人です。
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