嘘だらけの日仏近現代史 / 倉山 満
公開日:
:
最終更新日:2018/12/22
読書
扶桑社 (2017-03-02)
売り上げランキング: 86,548
★★★☆☆
倉山満さんの「嘘だらけの」シリーズの1冊。
- なぜジャンヌ・ダルクは火炙りになったか・・・それは DQN だったから
- フランス革命の悪魔ぶり・・・共産主義革命のプロトタイプ
- ルイ16世は名君だった
- ナポレオン3世は道化だった
- ロベスピエールは冷酷な殺人鬼だった(これはみんな知ってる)
- サルコジは無能者
- マザラン、タレーラン、ド・ゴールは神
など他にも面白いネタがたっぷり。
私はフランスと日本との近現代史なんて、「フランス? 幕府に肩入れしてたくらいで、アメリカよりははるかに影響薄いだろ」と思って読み始めたのですが、最初の「暗黒の中世」のあたりから面白くってはまりそうになりました。
キリスト教って、西ローマ帝国を滅ぼし、ヨーロッパを 1000年の闇に突き落とした張本人。
その後も「異教徒は殺せ」「従わないなら殺せ」「なんでもいいから殺せ」「異教徒とキリスト教徒の区別がつかない?全部殺せば問題なかろう」と歴代のローマ教皇がわめきちらすので困ったものですね。
まあ、ルターも「とにかく殺し尽くせ」とか言ってましたし、カルバンは「ルターは生ぬるい」ともっと過激。
でもまあ、キリスト教がなかったら暗黒の中世ヨーロッパは存在せず、1000年早く黒船が日本に来てたかも。平安時代に黒船が来ていたら武士階級も台頭していなかったからインカ帝国のようにあっという間に征服されて日本人はみな奴隷。今頃我々はニューギニアの原住民のような生活をしていたかもしれません。
宗教って、ス・テ・キですよね。
関連記事
###
関連記事
-
-
教科書には載せられない黒歴史
教科書には載せられない黒歴史 教科書には載せられない黒歴史 歴史ミステリー研究
-
-
黒を愉しむ 万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日
ついこの前、「青を愉しむ 万年筆インク6色セットつき 万年筆のある毎日」をご紹介しましたが、
-
-
一番売れてる月刊マネー誌ザイが作った「FX」入門 改訂版
★★★☆☆ ZAi 編集部と羊飼いさんが作った入門本。 内容は網羅的でなかなかい
-
-
金儲けのレシピ / 事業家bot
★★★★☆ 下のチャンネルで紹介されていたので、買ってみた。読んだ。面白かった。
-
-
稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる / キャメル・ヤマモト
稼ぐ人、安い人、余る人―仕事で幸せになる posted with amazle
-
-
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) / 藻谷 浩介
デフレの正体 経済は「人口の波」で動く (角川oneテーマ21) 藻谷 浩介
-
-
日本史の謎は地政学で解ける / 兵頭二十八(2)
★★★☆☆ 「日本史の謎は地政学で解ける / 兵頭二十八」の続き。 *
-
-
日本が嫌いな日本人へ / 呉 善花
日本が嫌いな日本人へ 呉 善花 PHP研究所 1998-09 売り上げラン
-
-
本当の自由を手に入れる お金の大学 / 両@リベ大学長
Youtube などでリベラルアーツ大学を主催しておられる「両」学長さんの書籍。 この
-
-
グーグル時代の情報整理術 / ダグラス・C. メリル ジェイムズ・A. マーティン
グーグル時代の情報整理術 (ハヤカワ新書juice) ダグラス・C. メリル ジ







