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統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる (光文社新書) / 高橋洋一

公開日: : 読書

統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる (光文社新書) 統計・確率思考で世の中のカラクリが分かる (光文社新書)
高橋 洋一
光文社 2011-11-04
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★★★★☆(統計以外の部分が面白い)

統計と確率思考を使って、過去の日本政府(主に財務省、民主党政権)のウソを暴いています。

さすが高橋先生。

SPEEDI のトホホな話

SPEEDI(文科省管轄)と似たようなシステムが気象庁にもあり、フクシマ原発事故のときには後者が世界(国際原子力機関)に向けて発信していたのに対し、SPEEDI は発表を自粛していました。

あくまでシミュレーションなのですが、国民が実測値と間違えるとまずいという判断で SPEEDI の公表を避けたのです。

じつはシミュレーションの意味を官僚も民主党政権もマスコミも理解していなかったようです。

「日銀引受けは禁じ手」はデマ

「政府が発行する国際を日銀が引受けるのは禁じ手」というバカ学者がいますが、日本政府は毎年 12兆円くらい日銀が直接引き受けています。

これは当時の野田総理も知らなかったという・・・バカなノダ。

毎年30兆円くらい日銀保有の国債が償還されるので、あと18億円増やしても経済に影響ないのです。

さらに 30億円くらい増やしてもモノ対カネのバランスからいって問題ないというお話です。

原子力安全・保安院

原子力安全・保安院(資源エネルギー庁)は技術系の人員は皆無(オール文系)で、原子力のことはご存じない。

それに対し原子力安全委員会(内閣府)は全員原子力の専門家。

東京電力を原子力安全委員会の強い圧力から守るために原子力安全・保安院が作られたという話。これはひどい。

福島原発事故以後は原子力安全・保安院はなくなり、原子力安全委員会とともに原子力規制委員会(環境庁)に姿を変えたそうですが、現在の役割はどうなっているのでしょうか。

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