日本史の謎は地政学で解ける / 兵頭二十八
公開日:
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最終更新日:2020/07/02
読書
★★★☆☆
兵頭二十八さんの本はどれも面白いが、この本は歴史と地政学を結びつけるという好きな人にはたまらないネタを扱っています。
明治以降の歴史と地政学なら他にもあるかもしれませんが、神武天皇の時代からの歴史を扱って地政学から論じている本はめずらしいのではないでしょうか。
たくさんのことをこの本が教えてくれます。たとえば・・・
日本海や太平洋の海流、風向などから手漕ぎ船の制約を教えてくれることで、いくつかの謎があっさり解明されます。
地球の気候変動により日本の首都も変わり、支配者も変わったということも明快に示されます。
東北の鉄道は北海道への兵員移送を目的に作られたことも示されています。海岸線に作ると砲撃されるため山の中を通っているんですね(そう言えばブラタモリでやっていたっけ?)。
古代ですでに地政学を知っていたと私が思っている吉備真備の話は出てこなかったのが残念です。
でも面白かった。
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