漢字力をつける本 / 村石利夫 (2)
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最終更新日:2023/06/30
読書
著者は 1930年生まれの翻訳家。
日本麻雀道連盟(日本麻雀連盟とは違う団体)の設立者という顔もあるそうな。
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この本のことは以前にも書いたのですが、内容は普通の漢字本とはだいぶ異なり、当て字や誤記についての記載でびっしり。
明治の文豪たち独自の表記とやらも解説されています。
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「へん」と「つくり」のうち、「つくり」が単独の漢字であるもののうち、旧字体が新字体(多くは略字)に変えられて当用漢字になったものがあります。
そのせいで「へん」と「つくり」からなるほかの漢字もすべて「へん」と「つくり(略字)」のようにみなが書くようになったのは誤用であると書いてあります。
例)「者」が当用漢字になったことから 「緒」、「猪」なども点をなくして書くようになった
でもまあ、パソコンでも旧字は出てこないことが多いし、自筆で書いても もう誤字あつかいされますもんね。
もう、みんながそう書くようになったのだから「俗字」呼ばわりでもいいので、大目に見てほしいものです。
だって旧字とされるものも、もっと時代をさかのぼれば全然違う字体だったわけですし。
*
解説文には結構クセがあり、「結局どういうことなん?」となることもあり、その後何度読んでも理解できないこともしばしば。
ここで得られる知識はマニアックすぎて、実社会での有用性は限りなくゼロに近いと思います。
まあ、読めばおもしろいことはおもしろい。
けれど ほかに読むべき本があまりにも多い。
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