*

世界「民族」全史――衝突と融合の人類5000年史 / 宇山 卓栄

公開日: : 読書


★★★★☆(すばらしい)

著者の前著「民族と文明で読み解く大アジア史 / 宇山卓栄」はアジアについてだけの書だったのですが、本書はそれの世界拡張版です。

以前からの通説が、Y染色体ハプログループの解析の進歩により書き換えられています。

そのためどなたも一度目を通されたほうがいいと思いますが、733ページもあり、読むのは結構ホネが折れます。

その分、内容はてんこ盛りです。

アジアは民族は非常に多いわけですが、4つの語族に分けられます。アルタイ語族、シナ・チベット語族、オーストロアジア語族、オーストロネシア語族ですね。

日本語はアルタイ語族と言われていましたが、オーストロアジア語族、オーストロネシア語族の要素も持っているとか。

これは民族のルーツを示しているわけで、日本人はかなり多種多様の民族の遺伝子を受け継いでいるようです。

北海道については 2万年前より縄文人が住んでおり、アイヌは鎌倉時代にオホーツク系の人が北海道にやってきて、縄文人を駆逐もしくは彼らと混血していったというのが有力ですね。

言語についても明快な説明がなされています。

中国の漢字以外の文字はすべてエジプトの象形文字から発生しているとか(これ以外にシュメール人の楔形文字もあったのですが、滅びました)。

エジプトの象形文字からさまざまな表意文字、表音文字がつくられ、難しいので表意文字はすたれて、いろんな表意文字が現存するわけです。

漢字という表意文字から日本人はひらがな、カタカナという表意文字をつくったのですが、ゆくゆくは難しいからという理由で漢字を捨てることになるのでしょうか。韓国はすでにそうなっていますが、我々はもっとがんばりたいものです。

###

 

 

 

関連記事

【図解】萌える自衛隊 国民のための防衛白書 / 井上 和彦

【図解】萌える自衛隊 国民のための防衛白書 井上 和彦 扶桑社 2011-08-

記事を読む

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) / エマニュエル・トッド

問題は英国ではない、EUなのだ 21世紀の新・国家論 (文春新書) エマニュエル・

記事を読む

「無印良品」ですっきり片づけるデスク整理法 / 柳沢小実

「無印良品」ですっきり片づけるデスク整理法 柳沢 小実 宝島社 2014-03-

記事を読む

あらすじで読む日本の名著3 / 小川義男

★★★☆☆ 小川義男さんという高校の校長先生の書いた『あらすじで読む名著』シリーズ第3

記事を読む

47都道府県うんちく事典 / 八幡和郎

 ★★★☆☆ 滋賀県出身の元官僚の八幡和郎先生の本。 先生の本は情報がぎゅっとまとま

記事を読む

逆説の日本史 18 幕末年代史編1 / 井沢 元彦

逆説の日本史 18 幕末年代史編1 井沢 元彦 小学館 2012-03-12

記事を読む

清潔はビョーキだ(2) / 藤田 紘一郎

清潔はビョーキだ (朝日文庫) 藤田 紘一郎 朝日新聞社 2001-01 売り

記事を読む

荘子 / 真崎 守

荘子 (徳間文庫―古典コミックシリーズ) 真崎 守 徳間書店 1995-08

記事を読む

国防の真実 こんなに強い自衛隊 / 井上 和彦

国防の真実 こんなに強い自衛隊 井上 和彦 双葉社 2007-02 売り上げラン

記事を読む

空き家問題 (祥伝社新書) / 牧野知弘

空き家問題 (祥伝社新書) 牧野知弘 祥伝社 2014-07-01 売り上げラン

記事を読む

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

国芳の猫

歌川国芳(うたがわ くによし、1798–1861)は、江戸時代末期に活

板間クモ膜瘤

よく、クモ膜顆粒と混同されている板間クモ膜瘤についての話です。

日産セレナ e-Power

息子が車を買い替えるとか。 今まで乗った Honda のフリードから

ママ投資家が育休中に1億貯めた株式投資 / ちょる子

★★★☆☆ 育休中にスマホで1億円を稼いだママ投資家として有

AI絵師の締め出し

最近、イラスト投稿サイトにおける AI 作成物の禁止が話題になっている

→もっと見る

  • 2026年7月
     12345
    6789101112
    13141516171819
    20212223242526
    2728293031  
  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑