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月蝕島の魔物 / 田中 芳樹

月蝕島の魔物 (ミステリーYA!) 月蝕島の魔物 (ミステリーYA!)

田中 芳樹

理論社 2007-07

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★★☆☆☆

田中芳樹のヴィクトリア朝怪奇冒険譚三部作の第一作。

自転地球儀世界シリーズや『ラインの虜囚』、『バルト海の復讐』路線でしょうか。

あと、『カルパチア綺想曲』、『アップフェルラント物語』もあったね。ああいうジュブナイル小説といった感じです。

ブックオフで105円だったので買ってしまった。

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スコットランド近くにある月蝕島の沖で氷山に閉じ込められた謎の帆船(スペイン無敵艦隊の一隻)が発見されたということで、冴えない主人公(ニーダム青年)とその姪メープルが事件に巻き込まれていくという話。

ディケンズとアンデルセンが登場しますが、事実として実際にアンデルセンがディケンズ宅に滞在していたことがあるようで、それが物語の背景になっています。

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謎の怪物が出てくるストーリーはまあ置いておいて・・・当時のイギリスの社会がよくわかるところが面白い。

資本家階級の勃興、アヘン戦争の背景、女性の社会進出に対する偏見など・・・

まあ、ネタがまあまあおもしろいのですが、ストーリーは子供向けなので、いい大人がしいて読む必要はありません。

やっぱり田中さんは中国モノかな。

関連記事

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知的創造の作法 / 阿刀田 高

知的創造の作法 (新潮新書) 知的創造の作法 (新潮新書)

阿刀田 高

新潮社 2013-11-16

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短編作家の 阿刀田 高 の小説作法を紹介。

「知的創造の作法」という題名に惹かれて買いましたが、知的創造のノウハウを体系的に語った本ではなく、ちょっとがっかり。

阿刀田氏の小説のアイディアの生み出し方を思いつくままに紹介するような感じで、体系化はされていないので、みんなに役立つとは限りません。

ストーリーテラーになるためにはかなり参考になりますが、小説以外の創作にはちょっと役に立たないかもしれません。

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紹介されている方法には突拍子のないものはありません。

むしろ誰でも実践できるようなことが書いてあります。

まあ、阿刀田氏のファンが気軽に読んで楽しむ本かと思います。

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【関連記事】

「ワセダ大学小説教室 書く前に読もう超明解文学史」(三田誠広;集英社文庫)

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【読了】おしかくさま / 谷川直子

おしかくさま おしかくさま
谷川 直子

 

河出書房新社 2012-11-09
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この前本屋で見かけて購入した、今年の第49回文藝賞を受賞した小説です。

本日、腰痛で家にこもって読破。

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前にも書きましたが、谷川直子さんは私の小学~中学時代の同級生です。家も互いに 200mも離れてませんでした。

以前は私の灘校の先輩の小説家である高橋源一郎さんと結婚しており、高橋直子名義で何冊かのエッセイを出しておられました。

現在は再婚されて谷川姓となり、長崎の五島にお住まいのようです。

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小説は一人称なんですが、その主体がいきなりころころ変わります。主人公が複数いるわけです。

主人公は中年の姉妹とその両親で、父親が新興宗教にはまっているのではないかと思うので調べてくれと母親に言われた姉(離婚して鬱病をわずらっているが、回復中)が信者の家に調査に入り・・・という話。

父が関わっていたのが、「おしかくさま」という神様を信じる宗教なんですが、これがATM を通じて御利益を与えるもので、お札をそこで清めてもらったりするとお金が増えるとかいう。やがてクライマックスで、おしかくさまが降臨したとされる少女と上野動物園で会い、彼女らはそこで奇跡に遭遇します。ところが・・・

後は買って読んでちょうだい。

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私には主人公の家庭が著者の家族とダブって見え、なかなかおもしろく思いました。

まあ、実際は違うのでしょうが、御尊父は教育者でしたし。姉妹の姉の方には彼女自身の体験が織り込まれているようですから、これが彼女の分身でしょう。でも彼女は実際は二女です。長女のケイコさまはこの小説では出てきません(たぶん完璧すぎるからでしょう)。

まあ、内容はお金の話なんですが、核心はお金の話ではないような、やっぱりそうであるような、いろいろと考えさせていただきました。

私には二重の意味で奇妙な読後感がありました。

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おしかくさま / 谷川 直子

おしかくさま おしかくさま
谷川 直子

河出書房新社 2012-11-09
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昨日本屋で見かけて購入。

本年度の第49回文藝賞を受賞した小説。

谷川直子さんは私の小学~中学時代の同級生です。

家も200mも離れてませんでした。

すごい才媛です。

相変わらずがんばっておられるようで、なによりです。

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で、まだ読んでいませんが、風刺の効いたユーモア小説のようです。

読んだら感想を書きたいと思います。

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御聞番―会津藩・最後の隠密 / 高橋 義夫

御聞番―会津藩・最後の隠密 (講談社文庫) 御聞番―会津藩・最後の隠密 (講談社文庫)
高橋 義夫

講談社 1996-03
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「おききばん」と読みます。

お庭番とかと同じ意味で、忍者のことですね。

 

ご隠居忍法シリーズの高橋義夫さんの描く、大庭恭平という実在の武士のお話。

隠密活動をしていた人で戊辰戦争でも活躍したようですが、激しやすく明治の新時代にはうまく適応できなかった方のようです。

 

でも日本人はこういう人がかなり好きなんですね。

 

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霧笛荘夜話

霧笛荘夜話 霧笛荘夜話
高嶋ちさ子,加羽沢美濃

コロムビアミュージックエンタテインメント 2005-02-23
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音楽 CD です。

加羽沢美濃サンが主に作曲(4曲)し、フレンズが奏でる浅田次郎の同名の小説の世界。

映画音楽ではなく、小説音楽。

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メインテーマが印象的で、頭にこびりついて離れません。さすがの美濃節です。

高嶋ちさ子のヴァイオリンは水を得たサメのように深みをスイスイと行きます。ちさ子ってこんなにうまいのか、と思わず思ってしまいます。

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曲目リスト

1. 港の見える部屋

2. 鏡のある部屋

3. 朝日のあたる部屋

4. 瑠璃色の部屋

5. 花の咲く部屋

6. マドロスの部屋

7. ぬくもりの部屋

 

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枯草の根 / 陳舜臣

枯草の根

枯草の根 陳舜臣推理小説ベストセレクション (陳舜臣推理小説ベストセレクション) (集英社文庫) 枯草の根 陳舜臣推理小説ベストセレクション (陳舜臣推理小説ベストセレクション) (集英社文庫)
陳舜臣

炎に絵を 陳舜臣推理小説ベストセレクション (陳舜臣推理小説ベストセレクション) (集英社文庫) 玉嶺よ ふたたび 陳舜臣推理小説ベストセレクション (陳舜臣推理小説ベストセレクション) (集英社文庫) 三色の家―昭和ミステリ秘宝 (扶桑社文庫) 論語抄 (中公文庫) 日本人と中国人 (集英社文庫)
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 陳舜臣の出世作。昭和36年第7回江戸川乱歩賞受賞作です。
 
 中華料理店主でもぐりの漢方医、拳法の達人で素人探偵でもある陶展文が主人公。

 短編集で、舞台は神戸。一つの作品(「王直の財宝」)は五島で話が展開しますが。

 日本での華僑の生活がいきいきと書かれており、独特の味があります。
 これが他の人では描けないわけで、陳舜臣の面目躍如といったところです。

 推理の内容自体はそんなに奇抜ではないので、納得がいく仕上がりとなっています。

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降魔王 / 高橋 克彦

降魔王

降魔王 (講談社文庫) 降魔王 (講談社文庫)
高橋 克彦

白妖鬼 (講談社文庫) 鬼 (講談社文庫) あやかし (上) (双葉文庫) あやかし (下) (双葉文庫) 空中鬼 (祥伝社文庫)
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 高橋さんの伝奇小説。

 「蒼夜叉」の登場人物が出ています。


 いつもの高橋ワールドで繰り広げられる不思議な世界です。

 総門谷のような奥の深さは望めませんが、読みやすい短編です。


 いつものように東北が舞台です。

 がんばれ、東北!

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