CDプレーヤー考(3) CIRC の回避
公開日:
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最終更新日:2014/05/05
オーディオ

通常の音楽CD再生
音楽CD の弱点
音楽CDはCD-DA という論理形式でコンパクトディスク(CD)という物理メディアに収められています。
CD-DA データを CD-DA 本来の仕組みに沿って読み出すと、CIRC といういい加減なエラー訂正しか行われなくなる、と前回述べました。
なぜリッピングするのか ~ CIRC の回避
CD-DA データをパソコンで通常のデータ読み出しの手順によって、メモリやハードディスクなどにファイルとして保存することを 通常は「リッピング」と言います。
CD-DA 形式を保存したまま「ディスク全体をイメージ化」することもありますが、CD-DA でない形式(たとえば wav や MP3形式など)に「ファイル化」することも可能で、そちらのほうが多いです。
CD-DA でない形式に変換することで再生時は CIRC は全く使われないことになります。
もちろん、CIRC よりはるかに精度の高いエラー訂正が行われるので不要です。
原理上は全くエラーのないデータを再生できることになります。
キズのひどい場合は別
もちろん音楽CDのキズがひどいなどの場合は正しいデータは読み出せませんが、そういうCDは通常のオーディオ用プレーヤーではもっとひどいことになります(全く再生ができない場合が多いです)。
オーディオ用プレーヤーでかからないCDでもパソコンで正しくリッピングできることはしょっちゅうあります。
これを知っていれば中古CD屋で掘り出し物がたくさん見つかります(多少の「キズあり」は大丈夫ってことです)。
ディスク全体のイメージ化
ディスク全体をイメージ化 すると CD-DA 形式のままですが、再生時は CDのピックアップを使わないわけです。
このため、スピーカーからの振動に対しては十分に強いです。
なぜなら、メモリやハードディスクからの読み出しには、CIRC とは比較できないほど精度の高いエラー訂正が行われているからです。
この過程で CIRC(リアルではなくエミュレーションですが) が使われる機会はまずありません。
ゆえにこの方法でも、オーディオプレーヤーでリアルタイムに再生するより十分にメリットがあります。
イメージ化の最大の利点はアルバム単位で管理ができる(1枚のアルバムが1つのファイルになる)ってことです。
イメージを仮想ドライブにマウントすると、音楽ソフトは「実際の音楽CDがかかった」と判断するため、インターネットから曲情報を取ったりしてくれて、実際の音楽CDをかけているのと使いごこちは変わりません。
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