大学院生による遠隔画像診断というか二次チェックしていない遠隔画像診断
公開日:
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画像診断
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先週金曜日の飲み会の帰りは大学の後輩の Kくんといっしょでした。
彼は大学院生ですが、いくつかの施設で遠隔画像診断をしております。
「私も20年くらい前に京大の大学院生だったけど、そのときの自分の実力を考えたら怖くて遠隔画像診断なんかできなかったろうな」
と言ったら、彼も
「二次チェックのないところではとても不安です」
と申しておりました。
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とある検診施設の長をやっている人の話でも、
「大学のやっている遠隔画像診断に依頼を出しているが、大学院生の所見の二次チェックを誰もしていないので肺腫瘤の見落としが多い」
とのこと。
この場合はこの先生が放射線科医でご自分で二次チェックされているからいいのですが、施設内に常勤の放射線科医がいない場合は非常に問題があります。
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うち(テラーク)の場合は、大学院生だからというわけでなく、誰でも見落としをしうるので基本的に二次チェックをするということにしております。
人手不足なので全例行っているわけではありませんが、これをやることによりクレームがかなり減っていることは確かだと思います。
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