Crowned dens syndrome じゃない
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画像診断

以前このような画像が “crowned dens syndrome” の典型像として雑誌や書籍に載っていたのを見たことがあります。
でも解剖の本を見ると、ここにはこんな形状の靭帯はないはず。
同じ人の横断像を見ると、環軸関節(環椎軸椎関節)の環椎側の関節面の骨硬化の辺縁部(軽度の骨棘形成)がこのように見えていることがわかります。

crowned dens syndrome(CDS) の本態は歯突起周囲の靭帯(十字靭帯、翼状靭帯、歯尖靱帯)の偽痛風なのですが、実際によく見られるのは十字靭帯の構成要素である横靭帯のものと思います。
ただし、横靭帯の石灰化や骨化が見られても加齢性の変化であることも多く、頸部痛や頭痛のあるときだけ CDS の可能性を指摘するのがいいと思っています。
crowned について
crown という英単語は名詞以外に他動詞があり、「~の頭に冠を戴かせる」という意味です。
crowned は受動態的用法で、「冠を被せられた」になります。
でも横靭帯に起きた場合は後頭部を覆うような感じになりますから、王冠は変ですね。
「ズレたカツラ」ではあんまりなので、ヘッドレストが適当でしょう。
head-rest に動詞はないようですが、head-rested dens syndrome (あるいは head-rest dens syndrome でもいいか)に改名すべき?
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