雑誌「無線と実験」という沼
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最終更新日:2022/06/05
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今年創刊98年の月刊誌ですが、今秋に 1200号が出るはず。
12X100=1200というわけではないのですね。2回発行した月が何回かあったというわけでしょう。
この雑誌は「無線と実験」という誌名ですが、現在は大半のページがオーディオアンプの製作記事で埋まっていると言ってもいいくらいの奇妙なオーディオ雑誌になっています。
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もとはハム無線の雑誌だったのす。
創刊した頃の大正時代は、無線機は自作するほかはなく(市販品は国産のものはなかったでしょうし、輸入品は高い)、自主製作のための記事がメインになったのはわかります。
自己製作という部分のみが脈々と残って、作る対象が無線機から電化製品、そして今はオーディオ一辺倒へと変遷していったたものと思われます。
これからも製作対象物が別のジャンルに移っていくのかもしれません。
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先ほどは「奇妙なオーディオ雑誌」と言いましたが、普通のオーディオ雑誌は製品の紹介など、メーカーの太鼓持ち記事で溢れています。
この雑誌はヘンクツな執筆者がヘンクツな記事を書きまくっているためかメーカーの提灯記事は少なめです。
豊富すぎるのが自作アンプの製作記事で、セミプロやアマがこれでもかと我田引水的なヘリクツをこねくり回したキテレツな作品も多いです。
出来上がった作品の回路図や測定結果を見るとまず作る気はおきませんが、たまにガレージメーカーがキットにして売り出したりするので買っちゃう人は多いでしょう。
まあ、私のような素人は手を出さないほうがシアワセに人生を送れます。
アンプなんて理想は「Straight Wire With Gain」なのですから、「こんなに周波数特性が悪かったり歪率がひどいもの(おまけにダンピングファクターが僅少)を作る必要はありませんよね」と測定図を見て思うのです。それでもお作りになる方が結構おいでのようです。
執筆者の中には、「抵抗も逆に繋ぐと音が変わる」とか物理学がひっくり返りそうなことを公言している人もおられます。
よい子は特性のいい市販アンプを安くで入手することに注力すればいいのです。
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