久々の非クラウド遠隔画像診断システム
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最終更新日:2014/06/05
画像診断 遠隔画像診断システム
高槻遠隔画像診断センターで新しい仕事が始まりました。 今てんやわんやです。
非クラウドシステムを使った仕事なので、マシンのリプレースに頭を悩ませています。
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クラウドシステムであるイーサイト製 Dicom Passport はどんなマシンでもサクサク使えます。 センターの端末で最も能力の低いのは Peutinm4 シングルコア 2.26Ghz+DDRメモリ 512Mhz の Windows2000 マシンですが、なんら問題なく使えています。
これらのクラウドシステムは遠隔地(札幌)にあるサーバーの画面のみを転送しているので、Windows マネージャーなどの描画プロシージャーが端末に表示しているだけ(せいぜい 1280×960ドット程度のデータ)です。 ゆえに端末の CPU はほとんど仕事をしなくてすみます。
メインメモリもコマンドの処理のみです。 メインメモリも画像データを直接扱っているわけではありません。
例外としてメインメモリを描画に使う内蔵グラフィックチップではメインメモリの速度、容量が効いてくるでしょうが。 いわゆるほんとうにシンクライアントで仕事ができてしまうわけです。
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それに引き替え、非クラウドシステムは Dicom 画像やその圧縮データをメインメモリ、ハードディスクなどにいちいち転送します。
1800枚ほどのデータのある症例など、画像を表示するだけで数分待たされます。
集中力がブチブチ切れて仕事になりません。 当然、こちらの頭もブチ切れます。 胃潰瘍になりそうです(前歴あり)。
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新しく遠隔画像診断に携わる人は非クラウドシステムを使わないようにしましょう。
気の長ーーーーーーーーーい人は別ですが。
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