画像診断医になるための必要最小条件
公開日:
:
最終更新日:2018/04/02
画像診断
別に画像診断に限らず、全ての診断にあてはまる話です。
*
「Aという病気では aという画像所見が見られることがほとんど。だから aという所見が見られたら Aという病気の確率が高い」
と考えるのが初心者(論理学的にも間違い=「逆は真ならず」なことに気づいていない)。
放射線科の研修医や他科のドクターのかなりの方がこの段階にあります。他科のドクターは治療も診断(画像以外含む)もしなくてはいけないので当然ですが。
「Aという病気では aという画像所見が見られることがほとんどで、aという画像所見は xという病理所見を反映している。だから xやそれと似たような病理を示す他の疾患も鑑別に入る(たとえそれがまだ発見されていない疾患であるとしても)。aという所見が見られたら A以外のほかの疾患も考える必要があるのは当然」
と考えるのが普通レベルの画像診断医。
*
だから「Aという疾患は aのような所見、Bという疾患は bのような所見、・・・」のような簡単な記述を羅列した簡易本ばかり読んで、絵合わせをして、「この所見はこの疾患」というレポートを書いている限りはいつまでたっても初心者から抜け出せません。
本に書かれた鑑別疾患をよく見て、どうしてそれが鑑別診断に挙がるのか(病理や表現形の類似点はどこか)を考えるのが初心者から抜け出すポイントだと思います。
鑑別疾患の中で優劣をつけるのは次の段階。
###
関連記事
-
-
遠隔画像診断サービスの値段
* 遠隔画像診断サービスの診断料の価格設定ですが、 ほかより悪いかもしれないが、圧倒的
-
-
個人で非常勤遠隔画像診断
* ちょっとヤバいタイトル(?)ですが、ちょっと前に、個人で遠隔画像診断を始めるにあたりお悩み
-
-
あほな DICOM ビューワー
うちの事務所にあるアッホなビューワーの話。 遠隔画像診断で使っているのですが、通信が遅いし、ク
-
-
依頼原稿の締め切り (3)
* 依頼原稿「遠隔画像診断サービス 成功の秘訣」ですが、先ほど提出しました。 結局4360字
-
-
だめな画像診断システム
ま、だめな条件はいっぱいあるのですが、私が重視しているのは 「過去の画像が検索することなしにすぐ
-
-
クラウド型遠隔画像診断セミナー
2011.02.28(月曜日) 昨年12月18日大阪で行われたイーサイトヘルスケア社主催のク
-
-
医院開業コンサルタント
医院開業コンサルタントという商売があります。 テナント業者とつるんでいるのではないかと思うくら
-
-
地方の中核病院の画像診断における医療崩壊
以前の記事(⇒ 画像診断管理加算バブルの崩壊の影響(2) 地方の中核病院の場合)では、






