*

医局と系列病院と人間爆弾

公開日: : 最終更新日:2014/02/26 医療, 画像診断

病院の勤務医の話ですが、ちょっとした病院(大きな病院、公立病院など)であればどこかの大学医局から派遣してもらっていることが多いです。

そういう病院を大学医局系列病院と呼びます。

そうした場合、ときどき医局の政争で破れた人が送られてくることがあります。

病院としてはいまの既存の仕事が回らないので新たに人を雇いたいということで、医局に「いい人」を送ってくださいと頼むわけですが、ときどきとんでもないのが来たりします。

この人、

この病院には私の仕事はない。

私の得意な仕事を新たに始めるので新しい外来をつくれ。

私の仕事に必要な特殊な機械を買え。

とか無理難題を言ったりします。

本人は 「こんな病院でも私が最高の医療を行ってやるのだから意見をきいて当然だ」 という心づもりらしいのですが、病院側としては今滞っている仕事を正常化するために給料を払って雇ったので、とにかく普通の仕事をして欲しいと思うわけです。

現場の医師(特に担当科部長)が、「今の仕事をなんとか回すために新たに人を雇ったのに、雇った人がその仕事をせずに余計な仕事を始めた。ついてはもう一人雇って欲しい」なんて病院にはとても言えません。

なんとかなだめて仕事をさせようとしますが、実のところこういう医師は普通の仕事が普通にできなかったりします

場末の病院を「大学病院のように」してあげる

とか変な使命感を持っていることもあります。

赤字で苦しんでいる市中病院を、年間何十億円も赤字を垂れ流す大学病院(最近は心を入れ替えてせっせと稼ぐようになったところもありますが)に似せようとするなんて、市中病院の院長にとっては疫病神以外のなにものでもありません

ということで、こういう人のおかげで、ある病院がほかの大学医局系列に替わることがあります。一部の人は「人間爆弾」と呼んでいます。

こういうわけのわかっていない医師は病院にも迷惑、医局にとっても非常に迷惑なんです。

本人は「オレが正しい」と思っているんですけどね。

###

関連記事

藪医者って

藪医者という言葉の語源には諸説ありますが、兵庫県の養父(やぶ)に名医がいて、インチキ医者が「養父

記事を読む

肝機能が上昇?

久々の医療ネタです。 よく画像診断の依頼書の検査目的の欄に主治医が「肝機能が上昇」と書いてくれ

記事を読む

Grant’s Atlas of Anatomy, International Edition〈日本向けインターナショナル版〉

Grant's Atlas of Anatomy, International

記事を読む

Philips SpeechMike LFH5276

* ヤフオクでオフィスワールド( officeworldoa )という業者さんから入手。

記事を読む

乳首で眼を洗う?

【第3類医薬品】ロートリセ洗眼薬 450mL ロート製薬 2009-09-15

記事を読む

使いにくい画像診断システム(続き)

* 現在、遠隔画像診断システムを6つ使用している私ですが、他にも簡易システムやら非常勤読影バイ

記事を読む

変なリンパ節転移 直腸癌術後

直腸の右に変な腫瘤 3年ちょっと前に直腸癌(Rs)を手術し、その1年後に、吻合部より尾側の

記事を読む

厚生労働省は「人権侵害に当たり、法的にも権限がない」と言うが、それが人権侵害である

この記事(日経はビジネス以外の記事は普通に取材しているのでかなり信頼できる)では、 厚生労

記事を読む

画像診断クリニック

* 今週は2ヶ所の画像診断クリニックの経営陣と懇談する機会がありました。 どちらも近隣の開業

記事を読む

no image

イーサイトのクラウド型遠隔画像診断システム 利点(1)

* イーサイトのクラウド型遠隔画像診断システムは Citrix Xen Server というサ

記事を読む

インベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベスト】

ここで再三紹介しているインベスコ 世界厳選株式オープン【愛称:世界のベ

Zinner症候群

大昔、京都大学の医学部大学院生であったとき(39年ほど前)の話、ある先

白い人が仕掛けた黒い罠:アジアを解放した日本兵は偉かった / 高山正之

★★★☆☆ 著者は元産経新聞記者の高山正之さん。テヘラン・ロ

【AI】Antigravity2.0 で DPI 変換(2)

昨日の記事「【AI】Antigravity2.0 で DPI 変換」の

【AI】Antigravity2.0 で DPI 変換

画像の解像度(DPI)を変換するのには、Photoshop などのソフ

→もっと見る

  • アクセスカウンター
PAGE TOP ↑